2011年4月5日火曜日

TIGER & BUNNY 1話


局:TOKYO MX
放送日:2011/04/05
評価:HV1280


番宣より大きな円分布になるカットも多かった。僅かにノイズ効果もあるけれど荒れた感じはなく、演出的な効果を除けばコントラストも十分でくっきり感の強い絵ではないけれど落ち着いた質感。全体に赤の強い絵になっているけれど、当然狙った配色なのでちゃんと使い分けられていて、独特な雰囲気にはなっていても不自然な感じもない。

部分的にはジャギ感の強い線もあるけれどCG作画の部分でも線は十分なめらかになっているところが多く、全体に手間をかけてしっかり作りこんでいる印象。

元絵の特徴もよく残っているのでわかりやすいというほどではないけれど、リサイズ処理での乱れもなく、細かい描写には綺麗に縦720のジャギも確認でき、これもHV1280。

まりあ†ほりっく あらいぶ 番宣



局:テレビ東京
放送日:2011/04/04
評価:HV1280

大きめの円に近い分布。コントラスト控えめのカットも多く、少しノイズ効果もあるのかすっきり画質ではないけれど、まずまず鮮明な映像。元絵の特徴もよく残っていてリサイズ品質も悪くない。1期もそうだったけれど少し癖のある画質なので、見る人の好みで評価も変わりやすいかも?

線だけに注目するとわかりにくいけれど、線間隔の狭いところにはしっかり縦720のジャギが出ているシャフトらしい特徴になっていて、これもHV1280。

タイタニア 1話


局:BSプレミアム
放送日:2011/04/04
評価:HV1280

NHK-Gで見たところと同じ。

地上波のようなボケもなく、大きな円に近い分布で、ほとんどBDとの差がない。むしろBDの方が少し周囲にノイズが多く見えるけれど、弱いながらもグレイン風ノイズ効果の影響。BSプレミアムではグレインが潰れかかっているけれど、その影響で線が荒れるようなこともなく、すっきりした絵になっている。



BDのOPのフレーム。文字も入った状態のままチェックした分布。

文字の輪郭が僅かにぼかされているけれど、大きな円に近い分布で、横の切れも無さそう。ただ確実に1920の映像化は微妙なところで、映像の特徴からも断定が難しい。



同じところBSプレミアム。周囲が明るいけれど、絵は大差ない状態なのに何故か文字だけBDより鮮明になっている。最初からその状態だったようには見えず、文字部分だけシャープフィルタをように輪郭がはっきりしていて周囲にもノイズも出ている。

何故?

この文字の特徴は新BSの話で触れた鮮明テロップにも共通していたので、BDと放送が別の映像というわけではなく、何か奇妙な補正処理があると考えないと説明が難しい。テロップの文字はコントラストも高く補正しなくても視認性抜群なところなのに、そこだけ鮮明にしたいと考える理由も思いつかない。

GIANT KILLINGで触れた、NHK地上波でもボケてないところがある、という映像もテロップっぽい文字だったので、地上波含めNHK共通の「何か」なのかもしれない。アニメ本編以外の特徴はほとんど気にしてなかったけれど、NHK画質は奥が深いようだ。

雪の女王 1話


局:BSプレミアム
放送日:2011/04/04
評価:HV1280+

もう、録画して見てくれ、と言ってるような深夜帯のアニメ枠。

少し横長感はあるものの、大きめの楕円分布。精細な感じは弱いものの、かなり太めの線はしっかり黒いくっきり画質。最近は太いといってもここまで太い線で描かれる作品は少ないので、逆に新鮮な感じがしないでもない。一部カットで少しジャギ感が強めだったり状態の異なるところもあるけれど、概ね似たような円に近い分布で、2005年という古さを感じさせない優秀な画質だろう。

少しシーンチェンジ耐性が低めなのはBShiから引き継いだ負の特徴という感じはするものの、BShiのような微妙な線の滲みもなくノイズ含め細部の特徴がとてもよく残っている。

ジャギも特に線周辺のノイズに綺麗に出ていて、縦横ともほぼ正確に1440x810のHV1280+映像。リサイズ跡もあり横1440経由の映像のようだ。

しまじろう ヘソカ


局:テレビ東京
放送日:2011/04/04
評価:HV1280-i(07)

いつHV化されたかは未確認だけど、これも1年前のアプコン画質からHV化された。・・・のはいいんだけど、これまた縞分布のHV1280-iで結構レアな07縞。

07縞も見た目としてはSPICE縞に近い特徴になることが多く線の荒れが酷い場合が多い。

朝アニメの縞は解消されない例も多いし、当面この状態が続くかな?



縞解消後の分布。07縞の設定Destripe(360, 7, 7, 5)にevenly720(1, 30)くらい強めに使うと、拡大時の輝度ムラも消えてすっきりした絵になる。

縞のない状態でもHVとしては小さい分布だけど、線も細すぎずしっかり黒く、朝アニメらしい明るい映像なので精細感は弱いものの十分鮮明なHVに見える。

よりよい状態にできるとはいっても、元々太い線なので縞のままテレビで見てもちらつきなどもほとんどなく、わざわざ縞解消処理するほどではない映像かもしれない。

戦国乙女~桃色パラドックス~ 1話


局:テレビ東京
放送日:2011/04/04
評価:HV1280


番宣
同様、縦の伸びが悪い横長楕円分布になる。横長分布のHV作品は過去沢山あったけれど、最近は縦ボケのない円に近い分布が当たり前になってきただけに、普通に見ていてもどこかバランスの悪い(実際悪いけれど)と感じてしまう。

番宣の繰り返しになるけれど、この分布の割りには縦720のジャギが綺麗に残っているので、縦ボケは1280x720の段階から存在していたようだ。

横は普通のHVレベルの鮮明さがあり、それほど細い線での描写もないので、ボケを感じやすい視聴環境は少ないかもしれないけれど、全体のレベルが高くなっているだけに物足りないと言いたくなる出来。

Rio Rainbow Gate! 1話


局:tvk
放送日:2011/04/04
評価:HV1280


MX, BS11初回と同じ場所。

tvkは相変わらずでMXより少し横の伸びが悪く僅かにボケた状態。ぼけで少し線が黒浮き気味になっているけれど、十分高コントラストな映像なので見た目の鮮明さは十分。BS11の方がさらにボケた状態だったけれど、鮮明さという点では勝てそうにない。

GIANT KILLING 1話


局:NHK-G
放送日:2011/04/04
評価:HV1280


リンクBS, NHK-Eと同じところ。

比較例は少ないけれど、NHK-GとNHK-Eは非常によく似た特徴になることが多く、差分を取るとロゴ以外完全に一致といっていいほど極めて近い映像になっている。リアルタイム圧縮の放送では、同一局での再放送で動きのほとんどないようなカットの圧縮劣化の非常に少ないフレームを使って比較しても、細部のノイズは大きく異なっていることが多いけれど、NHK-GとNHK-Eは別波なのにそのような差が出ない。

同じ説明を繰り返すのもなんだけどBShiとの差もいつも通りで、少し横の伸びが悪くなっている。

過去のアニメの比較から、NHKの地上波のボケはほぼ全編一律と思っていたけれど、新BSとの比較のためにいくつか録画したデータを見てみると稀にほとんどボケのない映像もあったりしたので、映像の特徴によって挙動が異なっているもう少し賢い動作になっているのかもしれない(調査不足)。

日常 1話



局:tvk
放送日:2011/04/04
評価:HV1280

大きな円に近い分布の精細で鮮明なHV。淡色気味で細めの線で若干黒浮き気味なところも多いけれど、分布通りのボケの少ない輪郭を持った映像なので十分引き締まった見え落ち着いた印象。

縦方向に周期的な乱れの目立つ京アニらしい特徴で、縦のジャギはとてもわかりやすく残っている。見た範囲ではどこも正確に縦720のHV1280だった。




OPの分布。今作も本編より高解像度の映像になっていて、さらに大きな円分布になっている。

縦は1080よりは小さいけれど950程度はありそうというのも相変わらずだけど、正確な数字の確認は時間がかかるの見込み。今回はズームなど同じ絵でも拡大率が異なる使い方になっているところもあるので、この映像をどう作っているかという辺りも合わせて少し丁寧に調べる予定。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 1話


局:TOKYO MX
放送日:2011/04/04
評価:SD放送

SD放送枠だけどTBS1話と比較してみる。

見事な四角分布で、リサイズの副作用によるリンギング風ノイズも非常に強く輪郭強調気味で少し汚い感じはするけれど、それなりに鮮明に見える。SD放送は縦に注目すると1080→486に縮小後、6ピクセル分捨てて480にするというパターンが多いけれど、これも上部が切れてしまっている。

HVの状態でも高コントラストのくっきり画質だったので離れて見ればそれほど悪い感じはしないかも?