2014年4月5日土曜日

ご注文はうさぎですか? 番宣



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/04
制作:WHITE FOX
評価:HV1280


小ぢんまりした角ばった分布になる少しソフトなHV画質。少し淡くコントラスト抑えめの映像でも線は十分に暗いのでしっかり鮮明に見えるカットがほとんど。

シーンチェンジでは乱れも見えるけれど、ボロボロの破綻フレームはなく、安定感はまずまず。

リサイズでの乱れも少なく縦720のジャギも綺麗に残っていて、これもHV1280・・・なんだけど、この番宣には特徴な特徴があって、オリジナルの画質とは違っているようだ、というか違っているはず。




上のような分布のカットがほとんどだけど、一部線がガタガタのカットが混ざっていて、分布も小さくなっている。

番宣とyoutubeのPVを比べると、面白いことにこのボケたカットはyoutubeのPVでは乱れもなく良い状態なのに、他のカットはHV1280-i(SPICE)の縞HV状態になっていた。

番宣用の映像もPVと同様縞縞カットが混ざった状態で、その原因も解消手段があることも知っている人が中にいて、ここではおなじみの縞解消処理を施して絵の崩れを直したのだろう。

ただ残念なことに、一部カットはちゃんとフレームで拡大された状態だったのに、それを分けず一括して補正してしまったために劣化しまったのがこのカット、というのが真相に近そう。ただ、PVで問題なかったカットは横方向にも少し崩れているので縞解消にも横方向の乱れを減らす処理もやっているようだ。いずれにしても問題あるカットを修正するための処理を問題のないカットににまで加えた、というところは間違いなさそうだ。

修正したところまではよかったけれど詰めが甘いので、本放送でもこんな状態であれば、修正しないままの放送を自分で修正した方が良い状態になりそう。万一本放送用の映像でも縞HVカットが混ざっているのであれば、視聴者側とは違いオリジナルのデータが使えるのだから、補正なんて無駄なことはせず、ちゃんとフレームで拡大し直すべきなのはいうまでもない。

selector infected WIXOSS 1話



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/04
制作:J.C.STAFF
評価:HV1280+/900


枠を超えるほどではないけれどかなり縦の伸びの良い巨大分布になる鮮明精細HV。

番宣では極端なグラデーションが目立ったけれど日常シーンは効果も控めで、細い線でもしっかり暗く、少し淡いでもあまり癖のないくっきり画質になっているところがほとんど。

時々ぐしゃっと絵が崩れる不安定さ気になるものの、ノイズ効果っぽいちらつきがわずかにあっても比較的すっきりした絵で、動きの少ないところは圧縮劣化はそれほど多くない。

シーンチェンジ近辺以外では背景のディテールもそれほど潰れも目立たず、酷い放送条件の割には健闘している印象。3月と4月のMXをこのアニメの番宣で比較すると劇的に劣化していたのでもっと荒れた絵になるかと思ったけれど、本放送は線の乱れも抑えられているので、ノイズ効果の使い方も番宣と本編で変わっているのかもしれない。

リサイズでの乱れも少な、比較的わかりやすく縦900のジャギが残っていて、番宣から変わらず
元は1600x900のHV1280+。去年春のJCのHV1280+化以降サイズが安定しないけれど、1600x900は禁書劇場版、超電磁砲2期以来。

OP, EDははっきり特徴のあるフレームが少なく若干不安が残るけれど、本編同様1600x900で間違いないだろう。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 1話



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/04
制作:david production
評価:HV1280


若干角ばった感じでも大きめの円に近い分布になる。線は太めでしっかり暗く、映像も明るく高コントラストのくっきり画質に見える。

ノイズ効果はあっても酷くつぶれているので、地味な動きのところでは線の崩れもそれほど目立たず、カット毎に見れば特に悪くみえないカットも多い。


細い線には見えないけれど作画時の線は比較的細いので解像度限界で縦720のジャギがはっきり見えるところが多く、これも引き続きHV1280。



ここでは作品の解像度を推定することが主目的なので出来るだけ劣化の少ないフレームを選んでチェックしている点で、元々局の不安定さを判断するのには向いてないけれど、その条件で選んだフレームであっても過去見てきた通り局によって大きな差があり、分布で比較できる要素も少なくない。

ただ、今回のMXの変化以前と大差ない絵を維持できるフレームがある一方、画質評価する価値がない破綻フレームが大量に発生する放送事故レベルの不安定さなので、分布からはMXの悪さがほとんど見えてこない。ということで特に酷いフレームを選んでみると、こんな感じの十字架分布になった。

放送で出てくるブロックノイズは相当酷い状態でも8x8(1440x1080局では横4/3倍に拡大されるので少し横長に見える)サイズで収まることがほとんどだけど、今のMXは特にビットレート不足が深刻になると16x16サイズになり、ブロックノイズというより普段まったく画質を気にしない人がテレビが壊れたと思ってもおかしくないようなモザイクフレームが大量に発生している。CMでも頻繁に破綻フレームが出ているし民放としてこれでいいのか心配になるくらいだけど、簡単にやめられるような話でもないし苦情も次第に減って現状維持で終わりかな?

はいたい七葉 1話


局:tvk
放送日:2014/04/05
制作:パッショーネ
評価:HV1280

2012秋の地域限定アニメでAT-Xでは放送されていたけれど、1年半遅れで関東地上波での放送。

特に大きいわけではないけれど伸びも良く、 tvkボケの影響を考えれば十分鮮明な映像に見える。

youtubeで公式配信されていた1話はフィールド毎のリサイズで拡大されたHV1280-i(SPICE)の縞HVだったので放送も同じかと思ったら、ちゃんとフレームで拡大された映像になっていた。

強いぼかしではないけれど比較的細い線で描かれていて、特に細い線が黒浮き気味になり場所によって少し見た目の印象が異なっている。

ジャギ感の残る線をぼかして整えたような作りなので、縦720の特徴も綺麗に残っていてこれもHV1280。本編はコーミングのない縞なし24fpsの映像で動きが少しぎこちない。一枚絵の30fpsのスクロール映像でも予告はフルHD相当だった。こっちは珍しくないけれどエンドカードも一枚絵もフルHD相当。

蟲師 続章 1話



局:BS11
放送日:2014/04/04
制作:アートランド
評価:HV1280

少しずつでも増えてきた同時放送。

BS11も下のMXもほとんど変わらない小さい分布のボケHDだけど、MXの方がノイズが少なく周囲が暗くなっている。

4月以降のMXのボロ画質を考えると、MXは細かい描写が潰れてのっぺりした絵になっただけ、と考えてしまいそうだけど、映像で見るとMXの方がディテールの潰れも少なく、BS11より緻密な絵になっているフレームが圧倒的に多い。ブロックノイズのむしろBS11の方が目立ち荒れた絵になっている。


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/04
評価:HV1280


MXは極端に録画データサイズも小さくなっているけれど、劇的に低下した今のMXでもビットレート不足になる箇所が比較的少なく、3月までのMXと大差ない画質を維持できているようだ。

逆にBS11はオリジナルの情報をできるだけ残そうと無理した結果むしろ圧縮劣化を増やしてしまうBS局に多い特徴が相変わらずで、2倍のデータがあってもMXより悪く見える。

強いぼかし効果はあっても細い線で描いているところが多いので縦720のジャギはわかりやすく残っていて、これも番宣通りHV1280。

マジンボーン 1話


局:BSJAPAN
放送日:2014/04/03
制作:東映アニメーション
評価:HV1280+/896.5

テレ東1話と同じところ。


BSは1話から津波注意報の地図入りになってしまったけれど、元が1600x900クラスの高精細映像なので、BSJAPANの方が横の伸びが少し良くさらに大きな分布になっている。圧縮劣化もしっかり抑えられていて圧縮に起因するノイズも減り周囲が暗い分布に見える。

背景のディテールもBSの方が圧倒的に緻密で全体に情報量の多い映像になっているし、色の滲みも少ない。フレーム毎比較すると圧縮劣化の多いところも僅かにあるものの、BSの圧勝と言ってくらいの差がありそうだ。

それでも横方向のリサイズ跡はしっかり残っていて横1440経由なのは相変わらず。ちなみに地図は1920x1080を維持したフルHDの特徴になっていた。横1920を維持した映像は他BS局含め僅かな番組でしか見かけないけれど、最後に重ねられる局ロゴや、テロップ、提供クレジットなどは1920x1080になっているBS局が多い。


1話だけかもしれないけれど、このアニメでは地上波とBSで少し変わった差異があり、BSの方が映像全体が1920x1080で比較すると左に2ピクセル程度ずれた状態になっている。一方、OP後など地上波とBSで同じCMがいくつかあるけれど、そのCM左右の位置は同じなのに地上波より下に2ピクセルずれているという謎仕様。本編の映像の特徴からBSが正常でテレ東の方が右にずれていたように見えるけれど、CMの方はBSは画面上に2ピクセル幅の黒帯が付いていて明らかにBSの方がおかしい。

この作品に関連する映像の編集を担当しているところの問題なんだろうけど、本編が少し欠けている原因も1600x900→1920x1080に拡大する段階ではなく、放送用のマスターを作る作業での劣化なのかもしれない。

位置がずれているだけなので縦の数字は変わらず、BSで見ても896.5辺りの中途半端な特徴がしっかり残っていた。

ミュータント タートルズ 1話


局:テレビ東京
放送日:2014/04/04
評価:HV1280

本国では2012秋からの放送だけど春新番扱い。

一部3DCGっぽくない質感にしているところもあるけれど、ちょっと小ぢんまりした分布の少しソフトな3DCG。

輪郭線のないCGだけどアンチエイリアスもしっかり効いて、CGっぽいジャギはほとんど見えない滑らか輪郭になっている。比較的丁寧な作りのCGといった印象でも、特に精細な映像でもなく普通のHD画質で、拡大して見るとCGらしい乱れのない縦720のジャギがはっきり残っているカットが多くこれもHV1280。

M3 ~ソノ黑キ鋼~ 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/03
制作:サテライト
評価:HV960?



アプコン並みに小さな分布になるボケ気味の画質。

アニメ映像以外の映像もあるPV的な番宣だけど、アニメ映像のところはコーミングのない縞んし24fps状態の映像で、縦540の特徴が強く残る片フィールドを拡大したような特徴になっている。というところはBS11のマンガ家さんの番宣に似ているけれど、この映像は横も960になっていて、まるで最初から960x540で作ったような映像に見える。

おそらく番宣編集時、コーミングのない動画を作るために片フィールドの映像を取り出して後一旦960x540にしただけで、元映像は普通にHV1280辺りだろう。

奇妙な映像なので本放送はもう少しメリハリのある絵に変わりそうだ。

僕らはみんな河合荘 1話


局:TBS
放送日:2014/04/03
制作:ブレインズ・ベース
評価:HV1280+/864


番宣通りの巨大分布になるブレインズベース3年ぶりのHV1280+。細い線でもしっかり暗いので精細感十分の高鮮明HV画質になっている。

色収差もどきフィルタ含め極端に効果を多用していて、カメラワーク的な動きも使いまくりなので、作画より効果で絵作りしたような映像に見える。彩度も高めで眠い目には見てて疲れるくらい派手な絵になっている。

特に動画が少ないわけではないけれど、動画なしで動きをつけているカットが非常に多く、高精細でもどこか安っぽい作りに見えてしまう、というのは個人的感想。

線の輪郭が鋭利なのでジャギもわかりやすく、乱れのほとんどない縦864の特徴がはっきり残っているけれど、縦だけでなく横も1536のジャギがしっかり残っていて、元は1536x864のHV1280+。OP, EDも本編と同じ1536x864で統一されている。

ブレイドアンドソウル 1話


局:TBS
放送日:2014/04/03
制作:GONZO
評価:HV1280


大きめの円に近い分布だけど、このフレームに限らず少し角ばって8角形っぽい形になるところがほとんど。上下に×状の分布が見えるけれど、鮮明さ優先のリサイズの影響だろう。線は細く見えるものの周期的な輝度ムラもあり、気になるほどではないけれどジャギ感が残っている線が多い。

グラデーション塗りや映像全体のグラデーション効果などは多用しているものの、それ以外は癖のない作りで、線もしっかり暗い高コントラストのすっきりくっきり画質になっている。

1.5倍に拡大した3ピクセル周期の揺らぎもはっきり出ているけれど、この手の拡大処理の中では拡大時の乱れは少なく縦720の特徴もしっかり残っているHV1280。OPEDも同じ。

グラスリップ 番宣


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/03
制作:P.A.WORKS
評価:HV1280


全体では一回り小さい分布になるところが多いけれど、鮮明なカットは大きめの円分布になる。彩度抑え目の淡い絵で線も比較的明るいので、分布の割りにはソフトなHV画質に見える。

このところ情報量の極端に多い背景を使う作品が多かったP.A.WORKSだけど、水彩風味の背景が中心で落ち着いた質感に見える。

普段画質を気にしない人でもわかるMXの極端な画質劣化はここで書くまでもないけれど、それほど動きのないカットでもブロックノイズだらけののっぺりした絵になっているフレームが極端に多く、情報量の少ない不安定な映像になってしまっている。ボロボロの破綻フレームが大量発生しているのでそっちの方が気になるけれど、一見安定して見えるフレームでも、ブロックノイズになりかかった8ピクセル周期の線の崩れが出て以前より荒れているところがほとんど。

作品としての画質に話を戻すと、少しジャギ感のある絵を少しぼかして整えたような特徴で特に細かい描写は線がガタガタになっているところもあるけれど、特に気になるよな粗さもなく、全体に縦720のジャギが綺麗に残っているわかりやすいHV1280。

監督不行届


局:テレビ東京
放送日:2014/04/03
制作:DLE
評価:HVFULL


短編作品は、存在に気付かない場合も含め未チェックなものが多く、DLEもさぼってばかりだけど今回はチェックしておこう。あにむす!内の短編。


編集などの影響か横の伸びがいまひとつという感じでも、縦は枠を超えるくらい伸びの良い巨大分布の鮮明精細映像。分布通り縦1080の特徴もはっきり残るフルHD相当。


以前は1440x810が多かったDLEだけど、ここ数年フルHDが増えている。

咲-Saki- 1話



局:テレビ東京
放送日:2014/04/02
制作:GONZO
評価:SD-ip/486(A)


前回が全話放送でなくてもテレ東2回目の再放送だけど、BSJAPANでも放送されるので比較してみよう。2011年の再放送で見たフレームと同じところ。

テレ東は津波注意報直撃になってしまったけれど、ここは地図やテロップのない絵で前回との差は局ロゴが変わった点のみ。前回と非常に良く似た分布で有意な差はなく、同じ画質のままのテレ東。



局:BS JAPAN
放送日:2014/04/02
制作:GONZO
評価:SD-ip/486(A)


地上波解像度でも十分なアプコンなので大きさはほとんど変わらないけれど、テレ東より周囲が暗く、圧縮劣化が少ない絵になっている。

元の映像にあったノイズ効果が潰れずに残っているし、背景の微妙な描写もはっきりして、全体に緻密で情報量の多いBSらしい絵になっている。環境によらずBSの方が良い絵に見えそうだ。

GO-GO たまごっち! 1話


局:テレビ東京
放送日:2014/04/03
制作:OLM
評価:HV1280


番宣前シリーズ同様横長の分布になっていたけれど、本放送では縦ボケが解消し大きな円分布に変わった。いままでも十分鮮明に見えるHV画質だったけれど、更に鮮明で精細さも増して見える。

ただかなりジャギ感の強い絵で、特に細かい描写では線がガタガタに見えるところも多いので、大画面だと少し粗い絵に見えてしまうこともありそう。

分布は変わっても解像度は変化なく、HV1280+が大半のOLMでも、たまごっちは引き続きHV1280。

ロボットガールズZ 1話 @アニメTV



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/02
制作:東映アニメーション
評価:HV1280


PVはチェックしているけれど、1話限定でも地上波放送ということでチェックしておこう。

特に鮮明なカットは四角感のある分布になるけれど、下のように2重の分布になるところも多かった。

上下に×状のノイズ分布が見えるけれど、似たような分布になる鮮明さを優先したようなリサイズ処理が原因ではなく、拡大後に線の輪郭が強調されたようなシャープ系フィルタを使った影響のようだ。下のような分布になるアニメがたまに出てくるくれど、フィルタで強引に鮮明化した映像に見える作品が多い。



元々しっかり暗い線の高コントラスト鮮明HVをさらにフィルタで鮮明さを強調した極端なくっきり画質になっているけれど、輪郭強調したようなノイズのある線になっているので環境によっては少し汚い絵に見えてしまいそう。


その処理の影響でジャギ感の残る線になっていて、乱れのない縦720の特徴もわかりやすいHV1280で、放送版もPVとサイズは変わっていない。