2010年12月9日木曜日

鴉 -KARAS-


局:WOWOW
放送日:2010/12/01
評価:HV960

上は1話の分布。

全体にぼかし効果を多用していてカットによる分布差も大きいけれど、良い場所でもこの程度のアプコンっぽい分布になる。比較的線も太めなので極端なボケ感もなく良質アプコン画質といった感じに見える環境も多そうだけど、かなりソフトな輪郭になっている。

といってもアプコンではなく、正確に縦540のジャギがはっき見えるHV960。精細感は弱いもののちゃんと補間されたリサイズで元絵の特徴もよく残っている。

軽微ながらグレイン風ノイズもありくっきり鮮明画質を積極的に避けている印象で、1巻は2005年5月発売ということで初期HV映像としては雑な感じもなく悪くない。




2話の分布。

1巻より全体にボケが強くなり、アプコンと考えても小さ過ぎる分布になってしまう。これでもまだ鮮明な場所を選んでいて、特に演出上のぼかす理由もないようなカットでももっと小さい分布になってしまうところが多々ある。

2,3巻は似たような傾向で迷わずアプコンと思ってしまいそう。といってもちゃんと縦540の特徴は残っていて、全話ともHV960。




6話の分布。4話以降は極端なボケカットは減り、6話では逆にぼかしのほとんどないカットもあったりと画質が安定しない。

ここはその鮮明なカットところで、もやっとした分布でもHVらしい大きな円分布になっている。全体がソフトな質感なので、ここだけ高解像度?と思ってしまうけれど、ぼかし効果の差で見た目の質感が変わっているだけで同様にHV960の映像。

3と4の間が少し空いて完結までに2年以上かかったようだけど、順調でなかったことも影響して不安定な画質になったのかな?(憶測)

文字は全話ともHD解像度で入っているけれど、2年の時間差を感じないくらい似た特徴なのでBD化で入れ直しているかもしれない。

ちなみにこれは1440経由の映像。

追記
6話のみ右端に十数ピクセル幅の黒帯があるけれど、この黒帯込みで正確に横960になっているので絵が歪んでいる状態ではない。何か処理で削れてしまったまま誰も気付かなかったのか、直すのが面倒だったのか…