2011年10月4日火曜日

カートゥーンでSHOW パワーパフ ガールズ/ジェネレーター・レックス


★4:3アニメです

局:BSスカパー
放送日:2011/10/04
評価:4:3-ip/486(A)

コンポジソースでも一見綺麗な四角に見えるけれど、大半はグレイン由来のノイズで、よーく見るとノイズに埋もれたコンポジにありがちな奇妙な形が見えてくる。彩度低めのいかにも古い映像らしい特徴で僅かにクロスカラーが見えるところもあるけれど、コンポジ由来のノイズはしっかり抑えられていて十分安定して見える。アプコンは普通に486(A)。




評価:HVFULL

国内では今年の放送だけど去年の作品らしい。有意な幅の黒帯もない16:9で巨大縦長分布の高精細映像。縦1080を超える元絵の特徴も良く残っているところも多いけれど、拡大して使っていて粗いところもあり全体に線はガタガタでジャギ感の強い絵になっている。線は細くもしっかり黒く非常に鮮明で精細に見える。

フレームのよって絵のジャギの周期が異なるので線に注目すると全体に共通の特徴が見えてこないけれど、線の周囲に残るリサイズ副作用ノイズに縦1080に見えるところが多い。ガタガタさが影響しているのか正確に1080と断言できるほどの特徴ではないけれどフルHDかそれに近い映像。

のだめカンタービレ 1, 2話


局:BSアニマックス
放送日:2011/10/03
評価:HV960

昨日から放送されているけれど、1話は事故画質なので2話と合わせてBSフジの一挙放送時と比較でそれぞれ同じフレーム。

上は1話。SD-iっぽい分布に見えるけれどBSフジで書いた通りフィールドが逆転している状態avisynth的にはswapfields()で正常な絵になる。OPの文字は本編同様フィールド逆転状態だけど、EDは逆転状態の絵に文字を入れていて絵と文字で異なっている酷い状態だけど、フジの初回放送からそのままで直す気もないようだ。

BSフジより少し大きな分布に見えるけれど、大半はモスキートノイズなどの劣化の影響で、BSも僅かながら荒れている。それでも元々すっきり映像ではないので、ノイズが気になるところも少ないかも。



局:BSアニマックス
放送日:2011/10/04
評価:HV960

2話は1話の異常からは解消して自然な円分布になっているけれど、アプコンと大差ない分布のボケHV。JCらしい黒を持ち上げた低コントラスト気味の映像なのでアプコンと言われても信じてしまいそうだけど、縦2倍の拡大で細かい部分には縦540のジャギもしっかり残っているHV960。

2話もやはりBSフジよりは少し荒れた絵になっていて、HVでは不安定さが気になるBSアニマックス。



評価:HV960-i

BSフジでは追記のみだったけれど、大半のHVアニメが縦720ということもあって例が少ない縦540からフィールドで拡大された2話のフレームの分布。

HV1280-iというよりSD-iのような貧相な分布で、絵で見ても線の特徴はSD-iに似ている。

涼宮ハルヒの憂鬱 2話OP


局:WOWOWプライム
放送日:2011/10/02
評価:HV1280+

新番ラッシュで気にしていなかったけれどWOWOWの劣化が話題になっていたので、アニメで比較できる作品は今のところハルヒといばらの王しかないけれど、HDでよく動くというこでハルヒ2話OPから見てみよう。圧縮劣化の比較は画像で比較した方がはるかにわかりやすいけれど環境さえあれば誰でもできるのでここはいつも通り。

劣化の目立つフレームを意図的に選んでいるけれど、下の5月の放送時の同じフレームに比べて中央の分布が極端に小さくなるとともに十字状の影が明るく出ている。この十字はブロックノイズが多いことを、中心の分布が小さいということは線がボケたり崩れて輪郭の甘い絵になったことを示している。このフレームはかなり酷い状態だけど、もちろんここに限らず動きのある部分でのブロックノイズが増えて荒れた絵になっているところが多い。

このOPはフルHDではないけれど、ジャギの特徴は縦は956程度と中途半端な数字ながら非常に精細で、京アニのOPEDだけ高解像度のパターンと同等。

その精細で鮮明な映像がよく動くOPなので5月の放送でも相当量のブロックノイズが出ているけれど、10月の放送では激増といってもいいくらい増えていて、以前のWOWOWからは信じられないくらい不安定になっている。普通に見ていても悪いと感じる人が多いのも納得の低画質。

とはいえ、動きの少ないところや所詮アプコンの本編では劣化が目立つところも少なく、色ロゴを除けば5月放送との印象差はそれほどない。




局:WOWOW
放送日:2011/05/03
評価:HV1280+

5月の放送では劣化も軽微で大きな分布をちゃんと維持できている。情報量が極端に多いところでは10月と大差ない大量のブロックノイズも出ているフレームもないわけではないけれど、全体にWOWOWらしい安定感のある映像だった。

この分布ではわかりにくいけれど、5月、10月いずれも横1440経由の映像で横方向のリサイズ跡が比較的はっきり残っている。もちろんBDはフルHDマスターからリサイズなしで収録されている。


ここではフレームでの比較=結果で見ているのでスペック的な話は意図的に避けているけれど、何が変わったのかをこのOPで比較してみると、
  • 平均ビットレートが20.5Mbps辺りから17.7Mbps程度に落ちている。
  • 瞬間最大ビットレートも以前は24Mbps近くになることも頻繁にあったのに、20Mbps辺りが上限でその近辺でうろうろしている。
  • 瞬間最低ビットレートも15Mbps辺りが下限だったものが、5Mbps以下と極端に低くなる時がある。
  • 24pエンコードがまったく行われず全体が60iになっている。
辺りがデータ的に見えてくる違い。

インタレも影響しているだろうけどこの数Mbpsの差が大きく影響しているようだ。ビットレートをグラフにしてみるとエンコーダは頑張っているけれど、見えない上限に張り付いた感じになっているのに対し、5月の放送は情報量の多いところでは本当の条件の24Mbpsに近づいても張り付く感じにはならず、余裕を持ってデータを捌いている感じに見える。

最低ビットレートが極端に低いというところは悪くなったとは言えず、このOPは画面全体ほぼ真っ白という可逆圧縮しても極端に小さくなってしまうところがあるので、極端に低い状態があっても劣化しているわけではないだろう。触れなくてもいいかなと思ったけれど顕著な差があったので違いの一つとして挙げてみた。

世界一かも?と思えるくらいの放送画質を誇ったWOWOWがこんなことになるなんて・・・

真剣で私に恋しなさい!! 1話


局:TOKYO MX
放送日:2011/10/03
評価:HV1280

tvkと同じフレーム。

tvkでも十分大きな分布だったけれど、さらに大きなMXの分布。ボケて少し線が太くなっているtvkでも黒浮きが目立つところも少なく、ほとんど印象差のないところも多いけれど、背景のディテールなどはtvkの方が失われていてMXの方が緻密な絵になっている。

ノイズ効果もなくベタ塗りに近いすっきり画質なのが効いているのか、動きの割には圧縮劣化も目立たず比較的安定度の高い映像になっている。

tvkより少し安定しているからか、ノイズだけでなく線にも縦720のジャギの特徴が残っているところが多かった。ED相当の部分がHV1280-i(GONZO)もtvkと同じ。

ゼロの使い魔 1話 @よりぬきゼロの使い魔


局:TOKYO MX
放送日:2011/10/03
評価:SD-p

左上に常時タイトル表示での放送。

アプコンらしくない分布だけど、アプコンっぽいボケ感を軽減するために、線の輪郭も変えるようなアプコン処理を使っているためで、アプコンBDではよくあるパターン、ということでBD用の映像のようだ。

静止画で見ると輪郭強調気味で誤魔化した感の強い絵になっているところも多いけれど、この分布なのでリサイズだけの普通のアプコンに比べ鮮明に見えジャギ感もある程度軽減されているので、普通に見る分には悪くない映像かな?

この手のアプコン処理ではオリジナルの空気感や線の特徴を壊してしまうこと多いので、鮮明に見える=良いアプコンと言うのは強引過ぎるだろうけど、DVDより格段に安定した映像でもBDがボケボケでは評価も下がるだろうし、正解がないだけに選択は難しいところだろう。といっても買う側は選べないけれど・・・

縦横とも720x480程度のジャギの特徴が残っているとこも多々あるけれど、鮮明化処理の影響で線の揺らぎが出ているのか十分な精度で確認が難しく正確な数字は不明。

戦国☆パラダイス 極


局:テレビ東京
放送日:2011/10/03
評価:HV1280

書くまでもないけれどアニメパートの分布。

普通のHV分布いう感じだけど、効果などないところは線がしっかり黒いくっきり画質になっている。僅かに輪郭強調気味なのでかなり鮮明に見える。大きい分布えはないけれど、補間の効いたリサイズで元絵の特徴もよく残り、線はとてもなめらかで悪くない。

いい意味でほとんどジャギが見えずわかりにくい映像だけど、比較的細い線や線周辺のノイズには縦720周期の特徴もしっかり残っていてこれもHV1280。

君と僕。 1話


局:テレビ東京
放送日:2011/10/03
評価:HV1280


小ぢんまりした少し四角感のある分布。コントラスト抑え目の淡い質感でかなりソフトな画質だけど、意図的にやっていると思うけれどジャギ感が強い線になっているところが多く、その特徴が分布にも影響しているようだ。

低コントラストでも明るさのバランスは自然で、十分見やすい落ち着いた画質にも見えるけれど、精細さも鮮明さも不足しているのでくっきり画質好きでなくても物足りなさを感じる人が多そう?

ジャギ感が比較的強いけれど、ぼかしも強くそのままではわかりにくいけれど、少しシャープフィルタで補正すると、縦720の特徴もわかりやすくなり、これもHV1280。

境界線上のホライゾン 1話


局:tvk
放送日:2011/10/02
評価:HV1280

MXとの比較。


下のMXより一回り小さいもののHVとしても十分な大きさで鮮明に見える。演出的にコントラストを下げているところも多いけれど、人物などは極端に細くないしっかり暗い線で描かれているのでくっきり画質になっているカットの方が多く、全体としては鮮明な印象。

遠近をコントラストの高低で表現する技法?を多用していて、最も遠くなる背景は全体にコントラストが低く、カットによっては人物が浮いて見えるところも多く、何もないはずなのに背景の前にガラスがあるように見えてしまうところもあった。個性的というよりどこか変、という感想になりそうな微妙な画質かもしれないけれど、作画でなく画風で個性を出そうとするアニメが増えているので、これもその一つという感じかな?

tvkでは少し線が荒れているけれど離れてみれば気にならない程度で、縦720の特徴もわかりやすく残っているとこも多くこれもHV1280。縦540化現象が起こっているところも比較的多かった。



局:TOKYO MX
放送日:2011/10/03
評価:HV1280

tvkより大きな分布いつも通り。tvkでは動きの少ないところでも少し線が荒れ気味だけどMXは十分安定している。線も引締まってより暗くメリハリの絵になっている。