2011年2月2日水曜日

放課後のプレアデス


サイト:youtube
配信日:2011/02/01
評価:HV1280

1280x720配信の割りには小さめの分布。少しノイズも多く、二重の分布に見えるところが多い。狙った質感かもしれないけれど、線もあまりなめらかでなくソフトな画質。ブロックノイズのような目立つ劣化はなく十分安定して見えるものの、圧縮劣化も小さくなく、視聴環境次第では線の崩れや揺らぎが少し気になることもありそう。

文字には比較的きれいに1280x720の特徴が残っているけれど、絵の部分は横1280周期のノイズの特長は見えるものの1280x720配信の割りには崩れ気味。圧縮の影響かもしれないけれど普通のアニメと同様、一回フルHDにした後で配信用に1280x720に戻したくらいの乱れに見える。ただ確実にその処理を行ったと言える特長は見つからなかった。

これはゾンビですか? 4話


局:TOKYO MX
放送日:2011/02/01
評価:HV1280

1話と大差ない大きめの円分布で十分鮮明なHV画質。

激しく白とびしたカットも相変わらず多く、ドラゴンクライシスに似た明るさのバランスがおかしな映像だけど、ドラゴンクライシスとどう違うのか特徴を確認しておこう。

都合がよいことに公式の各話紹介にある画像は、放送のような白とびもなくオリジナルの色をほぼ維持しているようなので、その画像を使って放送と比較してみよう。




左上は、公式の4話の画像を意図的に[0-255]スケールに変換した輝度分布。キッズ以外のドラゴンクライシスの分布のように右(明)方向に溢れた状態になっている。このフレームでは暗い色も極端に暗くないので右(明)方向にしか溢れていないけれど、他の画像では左(暗)方向にも溢れた状態になる。

左下はMXの放送の同じフレームの分布。多少誤差はあるけれど、黒いエリアは左上の分布とよく一致してしている。ドラゴンクライシスと異なり溢れた部分が切り捨てられているので、右側がばっさり切れた状態。データ的には不適切な映像ではないけれど、明るさのバランスは異常なままな上に、明るいシーンは白とびだらけという悲惨な映像。このフレームではわからないけれど左(暗)方向も切り捨てられている。

右上は公式の画像を普通に変換した時の分布。オリジナルの映像を正しく処理すれば放送ではこんな感じになっていたはず。

右下はMXのデータを補正した分布。切り捨てられた階調は復元できるはずもなくばっさり切れた分布はそのままで、補正しても白とび状態は変わらない。それでも補正した方が見やすい映像と感じる人が多いだろう。少し工夫して補正すればちょっとはマシな絵にすることも可能。

極端な仮説としてこれも一種の低画質化放送と考えることもできるけれど、過去のいくつかの例同様ただのミスでBD, DVDまでそのままという可能性も高そう。まだ時間があるので購入予定の人は今から声を上げておけば修正されるかも??