2014年4月10日木曜日

棺姫のチャイカ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/09
制作:ボンズ
評価:HV1280


四角感のあるけれど伸びは良い。ノイズの多い映像で境界がはっきりしないもやっとした分布になるところが多く、このフレームではわかりにくいけれど、上下に×状の分布も出ている。

線もしっかり黒い極端なくっきり画質だけど、作画的にもリサイズなどの処理でも徹底して鮮明さを優先したような作りに見える。欲張った影響で少しジャギ感が残り、特に細かい描写ではガタガタになっているところも多いけれど、そんな弊害も理解した上で欠点が目立たないように仕上げているように見えるし、作りも丁寧な印象。

現在のMXには負担が大きい映像で、動きのあるところで大量にブロックノイズが出ているだけでなく、ほとんど動きのないところでもブロックノイズになりかけた8ピクセル単位で崩れていたり、背景がブロック状に潰れているところが非常に多い。ノイズの粒は完全に潰れているけれどチラつきもはっきり残っているし、比較的強いグレイン風ノイズを使っているようだ。

劣化は多くても、リサイズ品質も高く乱れも少ないので、状態の良いフレームを選んで見れば縦720のジャギも綺麗に残っていて、これもHV1280。

ブレイクブレイド 1話



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/06
制作:Production I,G, XEBEC
評価:HV1280


2010年に特番で放送された時にもMXとBS11で比較しているけれど、あらためて同じ場所で比較しなおし。MXはもちろん劣化前の画質だったけれど、2010年当時BS11はまだボケ局だった。

MXで2010年の放送と比べると少し伸びが良く、わずかに鮮明になっている。ただ、2010年の時は常時タイトル表示付きの加工映像だったので、その編集で少し劣化したソースを使っていただけかもしれない。

言うまでもなく、安定感は比較にならないレベルで低下して、地味な動きでもブロックノイズが出やすく酷く荒れてしまっている。




局:BS11
放送日:2014/04/08
評価:HV1280


逆に2010年の貧相な分布から巨大分布になったBS11。MX以上に横の伸びも良く、僅かな差でもMXより線が細く引き締まって見えるところも多い。

特別安定しているわけではないけれど、圧縮劣化もしっかり抑えられていて、動画で見ていて気になるような劣化は少ない。背景の細かい描写もMXよりしっかり残っているし、このアニメではBS11の圧勝と言ってよさそうだ。

ノーゲーム・ノーライフ 1話



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/09
制作:マッドハウス
評価:HV1280


下程度のアプコンと大差ない小さい分布になるカットもかなり多いけれど、比較的鮮明なところでもこの程度の円分布になるソフトなHV画質。

極端な色彩表現で線も赤みを強く帯びているけれど、適度なコントラストでこの分布でもそれなりに鮮明に見えるカットが多い。

安定しているというほどではないけれど、動きの少ないカットではそれほど圧縮劣化もなく、現在のMXでは中の上くらい。




MXの劣化を免れたカットのフレームで見ると、ボケ画質でもリサイズ時の乱れはほとんどなく、むしろ細かい描写はガタガタに見えるところがもあるくらいジャギ感の残る絵になっている。すべてではないけれど、強いノイズ効果やリサイズ時の乱れのあるアニメが多いマッドハウスnには珍しい特徴かも。

おかげで縦720のジャギもわかりやすく綺麗に残っていて、これもHV1280。

はいたい七葉 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/09
制作:パッショーネ
評価:HV1280

MXはアニメTV内の箱番枠での放送。

tvkと同じところだけど、いつもどおりtvkの方が小さい分布になっている。tvkだけで見ると十分鮮明に見えたけれど、MXと比較するとむしろtvkボケの影響が強く出ていて、線も黒浮きが目立つ映像だった。

tvkではほとんど潰れていた背景の描写もしっかり残っているし、MXの方が緻密な絵になっているところがほとんど。縞なし24fps映像ということもあってシーンチェンジでの劣化も比較的抑えられている。

全体に点数をつければMXの方が上という人が多いだろうけど、今のMXの動き耐性の低さは事故レベルなので、激しく動くカットではtvkの方が安定したフレームも大量に見つかるようになったし、環境や好みによってはtvkの方が良く見えるかも?

ブラック・ブレット 1話



局:TOKYO MX
放送日:2014/04/08
制作:キネマシトラス×オレンジ
評価:HV1280

MX, tvk, BS11で比較。

少しソフトな画質で、全体で見るとここより一回り小さい分布になるところがほとんどだけど、鮮明なところは6角形っぽい分布になる。線もあまり黒くなく、ぼかしの影響で黒浮きが少し気になるところもあるけれど、映像で見てボケ画質というほどでもなく、適度な精細感も鮮明さも感じられるカットが多い。

大きく動くところはボロボロになっているもの、地味な動きではそれほどブロックノイズは多くない。OPも映像の特徴の割にはまだマシな映像に見える。

十分滑らかな線に見えるけれど、リサイズでの乱れもなく縦720のジャギもはっきり残っていて、これもHV1280。



局:tvk
放送日:2014/04/08
評価:HV1280

一回りという表現では足りないくらい他局より小さい分布になる。全体にtvkボケの影響が強く、顕著に小さい分布になってしまっている。

元々あまり黒くない線がボケの影響でさらに黒浮きしてどこかはっきりしない絵に見えてしまうところも多い。背景の描写の潰れも目立ち、のっぺりした絵になっているなど、tvkとの相性はかなり悪いタイプの映像のようだ。

それでもMXで酷く荒れたフレームを選んで比較すればtvkの方が多く、安定感では上と言えなくもない。



局:BS11
放送日:2014/04/09
評価:HV1280

MXと大差ない分布だけど明るいところの伸びが微妙に悪く、周囲のノイズも多い。このフレームではMXの方が背景のアスファルトのざらつきなどの特徴が潰れず良く残っているなど、情報量の多い絵になっているし、線の崩れもMXの方が少ない。

動きの少ないカットでは全体にそんな傾向で、MXの方が良く見えるフレームが多かった。

ただ、シーンチェンジなどでの劣化はMXが若干目立ち、あるレベル以上動きが大きくなるとMXは酷い状況になってしまうので、全体ではBS11の方が粗が目立たず安定した画質に見える分、印象も良くなる環境が多いかも。

魔法少女大戦 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/08
制作:GAINAX
評価:HV1280+/810?  HV1280+/806に訂正

ほぼ常時宣伝表示付き短編。

派手に動くシーンが多いことも影響しているけれど、ブロックノイズだらけの破綻フレームの方が多いような映像で、ノイズを見てる気分になるくらい酷い有様。比較的動きの少ないところでも荒れ気味なので、圧縮に負担になるくらいのノイズ効果も使っているようだ。

それでもほとんど動きのないカットのフレームの中には比較的大きな円分布になるところもあった。色付きの線でも十分暗く、メリハリのあるくっきり画質になっている。

ジャギの特徴ははっきり残っている方だけど、安定しているフレームには縦810に近い特徴が散在している。圧縮劣化で1ピクセルの精度で判断できるところが見つからず、1話の映像では断定はできないけれど、1440x810かそれに近いサイズのHV1280+で間違いなさそう。2話以降動きの少ないカットの多い回もあるだろうし、正確な数字は保留。

動画なしでキャラ毎の絵を動かしているだけのOPは本編以上に凄まじい劣化画質だけれど、奇跡的に劣化を免れた僅かな線の輪郭を見る限りフルHDで作っているようだ。言うまでもなくこの手の映像ではフルHDの方が多いくらいで、動画皆無の手抜きOPという印象の方が強い。

DIABOLIK LOVERS 1話


局:TOKYO MX
放送日:2014/04/07
制作:ZEXCS
評価:HV1280+/848


AT-Xから半年遅れの地上波放送。

カットによる分布の差が大きいけれど、特に鮮明なところは巨大と言ってもいい暗い大きな分布になる。細くてもしっかり暗い線になっていて、高解像を活かした精細かつ鮮明な絵に仕上げている。

弱いグレインは使っているかもしれないけれど、ほとんどちらつきは見えず、派手な動くも少ないので圧縮劣化は少なめ。ただ、全体にモスキートノイズっぽいノイズが多く、すっきり画質というほどのベタ塗り画質にもなっていない。


リサイズの乱れもなく線が細いこともあって比較的ジャギの特徴もわかりやすく、縦は848の中途半端な数字。去年のZEXCSのキューティクル探偵因幡と同じ。中途半端なサイズのまとめに挙げたけれど、撮影時は1520x855で作っているのに絵が少し欠けて1509x848程度が残ったと推定。せっかく高解像度で作っているのに、ジャンル的にBlu-ray需要が小さいとはいえDVDしか出ていないのはもったいない。