2014年1月19日日曜日

ワンピース フィルムゼット



局:フジテレビ
放送日:2014/01/18
制作:東映アニメーション
評価:HV1280

下のNBSと同じところ。


横がばっさり切れたフジテレビらしい小ぢんまりした縦長の分布になっている。

明らかにNBSの方が横の伸びが良いにも関わらず、絵で比較すると特徴は真逆で、フジテレビの方が線も細く引き締って見えるし、背景のディテールの潰れも圧倒的に少なく情報量の多い絵を維持できている。

こんな例はほとんどないけれど、同時放送の系列局への伝送時に劣化していて、局のエンコーダ以前に放送素材の画質に大きな差があったことが原因?

ただ、フジテレビもシーンチェンジ近辺を中心にブロックノイズだらけの破綻フレームが大量に発生していて、普通に見ていても気になるくらい荒れた映像になってしまっている。劣化局フジテレビの中でもかなり状態の悪い画質だし、結局どちらも微妙な印象。少しのっぺりした絵でも安定性はNBSの方が圧倒的に上なので落ち着いて見やすい画質といえそう。

フジ以外がNBSと同レベルの劣化素材だったとすると全国的にボケ気味の画質で放送されていたかも。



局:長野放送
放送日:2014/01/18
評価:HV1280

そのまま再掲


フジテレビより線がボケて太く見え、輪郭もはっきりしない。それでも横の伸びが良いのは全体が一律にボケているわけではなく、場所によってボケが酷いところとほどんどボケていないところが混在しているのが理由だろう。この分布はフレーム内の要素をすべて重ねて表示しているので、最も鮮明なところを反映した分布になりやすい。



この2局の比較は過去にも同枠のワンピース特番でやっているけれど、その時は今回のような傾向なく、分布の大きいNBSの方が鮮明で緻密な映像になっていた。グレインの強い映像が影響した可能性も0ではないけれど、この間に伝送方法の変更があったのかもしれない。

いなり、こんこん、恋いろは。 1話


局:BS11
放送日:2014/01/18
制作:プロダクションアイムズ
評価:HV1280



MX1話と同じところ。

似たような分布で角が取れた感じに見え、MXと比べると円に近い分布になるところが多い。

絵で見ると場所によって特徴が異なり、線の鮮明さもBS11の方が細く見えるところがあればMXの方が細く見えるところもある。背景の細かい描写も似た傾向で同じフレームの中でも見る場所次第で変わりどっちもどっち。

圧縮劣化はBS11の方がやや多く、動きの少ないところでも線が少し崩れているくらいの差はあり、点数をつけるとMXの方が少し上になりそうだけど、動画では判別できないくらい似た映像に見えるし、ほぼ同等の画質と言ってもいいレベルだろう。

桜Trick 1話


局:BS-TBS
放送日:2014/01/18
制作:スタジオディーン
評価:HV1280+/873

これもTBS1話と同じところ。


TBSより横の伸びが少し良くなっているけれど、横1440経由の映像なので横がばっさり切れた分布は相変わらず。

絵でもBSの方が線が細く引き締まっていて、僅差でも地上波より鮮明さを維持できているように見える。背景などの細かい描写も全体にBSの方が潰れ画少なく情報量の多い映像になっている。

ただ、やはり安定性は地上波の方が上で、動きが少ないカットのフレームでもBSでは少し線が荒れて見え、シーンチェンジでのブロックノイズもBSの方が目立つ。

それでも昔のBS-TBSとは比較にならない安定画質になっているし、劣化が多さが気にならないくらいBSらしい緻密な絵になっているので、BS-TBSの方が高画質と感じる環境が多くなりそう。

魔法戦争 1話


局:BS-TBS
放送日:2014/01/18
制作:マッドハウス
評価:HV1280


TBS1話と同じところ。

良く似た分布になるところばかりだけど、全体にBSの方がノイズが少し多い。

ノイズといっても圧縮劣化のノイズよりは、元映像のノイズ効果が潰れず残っている感じに見え、背景の描写も地上波より潰れが少なく緻密な絵になっている。ただ、圧縮劣化自体は地上波より多く、線が少し崩れて気味で安定性ではBSの方が下。

それでも荒れてみるほど酷い劣化は稀なので、情報量の多いBS-TBSの方が高印象になる環境が多くなりそう。

世界征服~謀略のズヴィズダー~ 1話


局:BS11
放送日:2014/01/18
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280


MX1話と同じところ。

一回りというほどの差ではないけれどBS11の方が小さい分布になる。このフレームに限った差ではなく、全体に少しBS11の方が伸びが悪くノイズも増えている。
 特にざらついた質感の背景の特徴が崩れが目目立つ。圧縮劣化で線も荒れ気味で、MXより格段に不安定な画質になってしまった、BS11との相性が悪い特徴のアニメ。

それでも、しっかり線も暗い高コントラスト映像なので鮮明さはほとんど変わらないし、比較しなければ特に悪い画質と感じるような絵にはならないかも。

ニセコイ 1話


局:BS11
放送日:2014/01/18
制作:シャフト
評価:HV1280


MX, tvkと同じところ。


MXより僅かに横の伸びが良く、縦は逆に悪く見えるけれど、誤差レベルの差しなく良く似た分布になる。

BS11の方がノイズが少し多いけれど、線の乱れもほとんどなく、BS11の中では安定して見える。

MXとフレーム毎比較すると差はあるものの、特に一方が緻密な絵になっているという感じもなく、背景の潰れ具合も大差ない。細かい部分の色はBS11の方が滲みが少ないけれど、圧縮劣化でMXより崩れてしまっているところもあってはっきり良いといえるほどの違いは出ていない。これも好みや環境で優劣が変わりそうなので、ほぼ同等の画質と言ってしまっていいかも。

ワンピース フィルムゼット


局:長野放送
放送日:2014/01/18
制作:東映アニメーション
評価:HV1280


フジテレビではなく今回はNBS長野放送で。フジも後でチェックします。

特別大きいわけではないけれど、きれいな円分布の鮮明HV。基本線もしっかり暗い高コントラスト映像だけど、人物が小さいところでは線が細く黒浮き気味になり、演出的な理由とは無関係にカット間で少し印象が異なる絵に見える。

ノイズの粒がわかるくらい強いグレイン風ノイズがあり、荒れて見えるほどではないけれど圧縮劣化も目立つ不安定な画質になっている。


比較的鮮明さを優先したような線で特に縦方向にジャギ感が残る線が多いけれど、縦720の特徴もわかりやすく残っていてHV1280。黒帯なしの16:9もいつも通り。