2011年3月1日火曜日

銀魂 番宣


局:テレビ東京
放送日:2011/02/28
評価:HV1280

先週から流れていたみたいだけど再開!の番宣。

僅かに横長感はあるものの、鮮明なカットは大きな楕円分布になる16:9の鮮明HV。線は若干太めでしっかり暗くくっきり感も十分。

最近CG系作品で見かけることが多い少し変わったリサイズで、細かい部分では周期的に揺らぎが出ているけれど、線は十分なめらかで荒れた感じもなく見た目の印象は悪くない。

縦720のジャギが綺麗に残っているわけではないけれど、720→1080の1.5倍に拡大した3ピクセル周期の特徴がはっきり残っているところがありこれもHV1280だろう。

番外 フジテレビの変化の再検証

BSとの比較で今ごろ気付いた話だけど、フジテレビは2010年12月始め頃から微妙にボケる局になった。画質が向上したように見える変化は何回かあるけれど、悪くなる変化に気付いたのは初めてなので、その特徴を確認しておこう。



局:フジテレビ
放送日:2010/11/25
評価:HV1280

変化前の海月姫6話OPの分布。僅かに四角感はあるものの、大きめの円に近い分布で、十分上質なHV映像。



局:フジテレビ
放送日:2010/12/02
評価:HV1280

変化後の同じ場所の分布。

ボケが顕著な局ほど極端な差はないけれど、少し横の伸びが悪くなっている。もちろんこのフレームだけでなく、全体に似たような傾向でノイタミナ後半の屍鬼も同様。

地味な変化なので静止画で見比べても違いに気付くのは難しいところが多いけれど、フジテレビ視聴可能エリアの人口は莫大なので、普通に見ていても変化に気付いた人も結構いるのかも?

今回の変化はボケという表現よりも映像が微妙に崩れて荒れた感じに見えノイズの増加が目立つ。それは分布にも現われていて、上より周囲のノイズの分布が明るくなっている。変化は局ロゴにも出ているので、エンコードかその直前の何かが変わったのは間違いなさそう。ここでは最終的な映像を基準に調べているので、エンコード設定やビットレートなどの話は意図的に避けているけれど、エンコーダの変化を見るにはそれらの情報の方が都合がよい、ということで久しぶりに調べてみると実際変化しているので主因はエンコーダの可能性が高そうだ。

個人的な視点になってしまうかもしれないけれど、今回の変化は画質面で向上した要素が見当たらず、気付かれない程度に画質を低下させたかったのか、なんて考えたくなるけれど特に意図もなく機器の入替の結果というだけかな?

2009年のBSフジの画質向上以降、BSフジの方が情報量も多く緻密な絵になることが多かったものの、動画で見てはっきり違いを感じるほど顕著な差になることは少なく、BSが苦手とする映像ではフジの方が細部の特徴がよく残っていることもあったけれど、今回の変更でBS圧勝と言ってしまえる差になってしまった印象。

局のマスターの更新や設備の変更で画質が微妙に変化したとしても、その変化が微妙であれば気付くのは困難なので、他局でもある変化かもしれない。逆に変化がなくても放送する映像の画質次第で圧縮劣化の量が大きく変わることもあるので、何も変わってないのに画質がよくなったと思ってしまうこともあったり。今後も気付いた時に触れる程度だろうけど局の変化は自動観測も可能なのでそのうち何か考えるとしよう。

まあ今は局のことより久しぶりに作品数が多い春アニメの動向の方が気になる季節だ。