2013年10月8日火曜日

ファイ・ブレイン 神のパズル 第3シリーズ


局:NHK-Eテレ
放送日:2013/10/06
制作:サンライズ
評価:HV1280


特番の紹介映像はフィールド毎に拡大された縞HVだったけれど、本放送はちゃんとフレームで拡大された状態に改善。

NHK地上波ボケの影響で横の伸びが悪く、小ぢんまりした分布に見えるけれど、線も適度に暗く、若干ソフトでも乱れの少ないボケなのでテレビの鮮明化処理と相性が良く、しっかり鮮明な絵になる環境が多いかも。

僅かにちらついて見えるけれど、ノイズ効果はほとんど潰れてすっきり画質になり、圧縮劣化も少なく安定して見える。ただ、シーンチェンジ近辺では劣化の多いフレームもあり、誉めるほど上質な放送画質ではない。

元絵の線がかなり細いために解像度限界でジャギ感の強い絵になり、それをぼかして整えたような特徴で、ほとんど乱れのない縦720のジャギがきれいに残っていて、これも引き続きHV1280。


マギ 第2期 1話



局:TBS
放送日:2013/10/06
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280


番宣で見たところと同じカットのフレーム。ほとんど変わらない横長の楕円分布で、絵で見比べてもそれほど変わらないけれど、静止画で見比べると本放送の方がディテールの潰れや圧縮劣化での線の崩れがしっかり抑えられて安定した映像になっている。

1期からの特徴だけど、分布通り縦の少しボケていて、垂直に近い線は鮮明でも水平になるほど少し黒浮き気味。

何かが変わったのか、今回の映像がたまたま圧縮に優しい特徴だったのかわからないけれど、1期1話と比べても線の乱れが少なく見えるところが多かった。

縦ボケの影響ではっきりした特長は少ないけれど、細い線には縦720のジャギも残っていて、引き続きHV1280。

のんのんびより 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/10/07
制作:SILVER LINK.
評価:HV1280+/846



番宣通り縦の伸びが非常に良い巨大分布の高精細HV。線も適度に暗い高コントラスト映像で、とても鮮明で緻密な絵になっている。

作品に合ったテンポでも、ここまでゆったりした映像で作るのも勇気が必要と思えるくらい動画なしのカットが多く、数分間紙芝居状態のところがあるのにはちょっと驚いた。まあ、そういう作品なのでこのクオリティはしっかり維持して欲しいところ。

グレイン風ノイズのちらつきは見えるけれど、大半は潰れて圧縮劣化もそれほど多くない。派手な動きも少ないので圧縮劣化もほとんど気にならず安定した映像に見える環境がほとんどだろう。

リサイズでの乱れも少なく、番宣同様縦846のジャギがきれいに残っていて、元は1504x846のHV1280+。1504x846は整数で16:9になる組み合わせのひとつで、近い特徴の映像は過去いくつかあっても正確に全体が846の作品は初。

OP, EDも本編と同じ。アイキャッチの釣られたのんのんびよりなども変わらず、ほぼ全体が1504x846で統一されているようだ。

弱虫ペダル 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/10/07
制作:トムス・エンタテインメント
評価:HV1280


大きな円に近い分布の鮮明HV。特に鮮明なカットは四角っぽい分布になるところもあった。少し色味のある線でもしっかり暗く、高コントラストのすっきりくっきり画質。

上下に×状の分布が見えるけれど、これも鮮明さを優先したようなリサイズを使っている。その特徴抜きでも鮮明な絵なのでジャギ感の強い線に見えてしまうところもちらほら。ちょっと鮮明さを欲張りすぎたような映像かも。


弱いノイズ効果はあるかもしれないけれど、ほとんどチラつきのないすっきり画質で、圧縮劣化も少なく安定して見える。

癖のあるリサイズの割には比較的きれいに縦720のジャギも残っていてこれもHV1280。神様はじめましただけでHV1280に戻ってしまったトムスだけど、 ここまで鮮明な映像を作るなら1440x810でも高精細化した方が圧倒的にいい絵になるだけに、1280x720で無理してしまうくらい高精細化の負担は現在でも大きいようだ。

機巧少女は傷つかない 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/10/07
制作:ラルケ
評価:HV1280


極端に小さいはないけれど、小ぢんまりした分布のソフトな映像。

映像全体のコントラストはそれほど低くないけれど、暗部を持ち上げた淡い絵なのに線を極端に明るくしているので、分布以上にボケて見えたり、バランスが悪いカットも少なくない。

大半の背景だけでなく、モブどころか主人公までCGを使うところがあるくらいのCG偏重映像は夜アニメでは珍しい。情報量こそ多いけれど、不自然で違和感の強いカットの方が目立ってしまっているような・・・。

グレイン風ノイズの影響の圧縮劣化もしっかり出て線も崩れ気味なので、意図以上にボケ感を増してしまっている。荒れた感じに見えるかは環境によって変わりそうだけど、この作品もMXの変化がマイナスに働いたと思えるくらい荒れ気味の映像に見える。

アニメ絵の線は全般に荒れてはっきりしないところが多いけれど、ほとんど動きのない比較的鮮明なカットには縦720のジャギもはっきり残っていてこれもHV1280。CG部はジャギ感が強い線でアニメ絵よりはわかりやすい特徴になっている。

ガンダムビルドファイターズ 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/10/07
制作:サンライズ
評価:HV1280


ノイズで周囲が明るくなるところが多いけれど、これも大きな円に近い分布になる。線もしっかり暗い高コントラストの鮮明くっきり画質。

比較的強いノイズ効果もあり、ノイズはほとんど潰れて圧縮劣化も目立たずすっきり画質に見えるところがほとんど。


より鮮明に見えるようにしただけかもしれないけれど、ジャギ感の強い絵をぼかして整えたような特徴。販促上重要なシーンは丁寧に作っている感じで、力を入れるところは間違っていないのだろうけど、CG頼りの安っぽい背景含め少し雑な作りに見えるカットも多い。

細かい描写は線がガタガタになっているので縦720のジャギも非常にわかりやすく、これもHV1280。

ぎんぎつね 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/10/06
制作:ディオメディア
評価:HV1280


僅かに横長に見えるけれど大きな円に近い分布の鮮明HV。線も適度に暗い高コントラストのくっきり画質。

軽微なノイズ効果はあって圧縮劣化は少なくないけれど、動画で見て荒れた感じもなく見た目のバランスは悪くない。

画質的には普通のHD画質だけど、作画、特に動画の悪さは意識していなくても気になるレベルなので、もう少しがんばってほしいところ。



この作品もどちらかというと鮮明さを優先したようなリサイズで、少し線に輝度ムラも出ているけれど、比較的きれいに縦720のジャギも残っているHV1280。

ワルキューレ ロマンツェ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/10/06
制作:エイトビット
評価:HV1280


ノイズが少し多く周囲が明るくなるところが多いけれど、大きな円に近い分布。明るく線もしっかり暗い高コントラストのくっきり鮮明画質。上下にうっすらと×状の分布が見えるけれど、これも鮮明さ優先のリサイズで拡大していて若干線に粗さが見える。

光を表現する効果を多用しているけれど、輝度グラデーションをフレーム全体に掛けてしまう雑な使い方のアニメとは異なり、空間を意識して光が当たる場所と当たらない場所で処理を変えるなど、全体に丁寧に効果を加えている。不自然に見えることもなく絵にメリハリも出て効果がしっかりプラスになっているし、とても見やすい映像に仕上がっている。

ノイズ効果は潰れているけれど、グレイン風ノイズのちらつきも見え、細かい描写も潰れてしまったようなのっぺりした塗りになっているところが多い。他局と比較できないけれど、どちらかというと新MXとは相性の悪い映像で、軽微でも全体に圧縮劣化が多く出ているし、動きの大きなところやシーンチェンジでの破綻気味のフレーム目立つ。以前のMXであればディテールの潰れ具合は大差なくても、線の乱れもほとんどない安定した画質になっていただろう。


リサイズの影響で縦720というより3ピクセル周期の揺らぎがあるパターンのHV1280。