2013年1月30日水曜日

たまこまーけっと 1話


局:BSアニマックス
放送日:2013/01/30
制作:京都アニメーション
評価:HV1280+/955.5, HVFULL(OP, ED)

MX, BS11と同じところ。

このアニメでも他局より圧縮劣化が目立つノイズの多いBSアニマックス。明るい部分の伸びも少し悪く見え周囲のノイズ分布も明るくなっている。

酷く荒れた絵でもないので、比較しなければそれほど気にならないけれど、ノイズの見えやすい環境であれば、他局よりざらついた絵になりそう。

細かい描写の多い高精細映像なので、わずかな圧縮劣化でも細部が潰れてしまい、絵の緻密さでも他局に負けている。

ジョジョの奇妙な冒険 1話


局:BSアニマックス
放送日:2013/01/29
制作:david production
評価:HV1280


MX, BS11と同じところ。

他局より大きい分布にも見えるけれど、ノイズの分布が重なって見えているだけで、明るい部分の伸びは大差ない。映像で比べるとどの局も似たような絵に見えるけれど、圧縮劣化の量はBSアニマックス>BS11>MXで、ノイズだけでなく線の乱れもBSアニマックスが最も多い。

背景のディテールの喪失は少なく、BSアニマックスの方が緻密に見えるところもあるけれど、大きな欠点のないMXの方がよく見える環境が多くなりそう。

2013年1月23日水曜日

俗・さよなら絶望先生 1話


局:キッズステーションHD@旧e2
放送日:2013/01/21
制作:シャフト
評価:SD-ip/486(A)


2008年のMXなどと比べると縦の伸びは少し良く、逆に横の伸びが悪くなっているけれど、2008年で見たフレームは状態が悪く、動きで縞が出ている部分が多かったことが影響している。

安定したところは縦の伸びはもっとよかったはずということで、むしろ今回のキッズの方が横方向のボケが強い分、若干悪い画質になっている感じ。



MX, tvkはSD-ip/487すたちゃ、BS11はSD-ip/486(R)と同時期の放送でもアプコン処理は異なっていけど、今回はソースも異なるけれどアプコンも普通に486(A)で異なっている。

横の伸びが極端に悪い例はネギま2期再放送@MXなどもあったけれど、チェック数は少ないもののDVDに良く出てきた特徴で、横720程度の映像とは思えないくらい横の伸びが悪いものが多い。ビットレート不足が深刻なDVDでは720x480限界近く鮮明な映像だと見ていて気になるくらい圧縮劣化が増えてしまうので、気付く人もほとんどいないだろうから意図的にボケた絵にして誤魔化していた(いる)のかも?

劇場版 戦国BASARA -The Last Party-


局:BSアニマックス
放送日:2013/01/20
制作:Production I.G
評価:HV1280+/864

CMもチェックしているけれどあらためて見ておこう。


テレビシリーズと同等の巨大分布になる鮮明精細HV。ノイズ効果のほとんどないすっきり画質でアニマックスでも圧縮劣化も少なく十分安定して見える。

 映画でも黒帯なしの16:9で縦864なのも同じ、ということを再確認しただけで、特に面白い要素は見当たらなかった。

去年WOWOWでも放送しているけれど、他BS局とは比較にならないくらい横1920を維持したソースで放送する番組が多く、この作品も1440を経由しない映像だったらしい。

ワンピース 呪われた聖剣

局:BSアニマックス
放送日:2013/01/20
制作:東映アニメーション?
評価:HV1280

劇場版BASARAのついでという感じだけど2004年3月公開の5作目。


小さめの分布でも、線も太めでしっかり黒く見た目の鮮明さはまずまず。細かい描写も多いけれど、古い作品にありがちなジャギ感の強い線でリサイズの乱れもあり、どこかはっきりしない粗い絵に見える。

ベタ塗りっぽいすっきり画質でもノイズ効果のちらつきもしっかりあり、BSアニマックスでは劣化も目立ち、ノイズの影響で周囲明るい分布になってしまうところが多かった。

映画でも黒帯なしの16:9で、縦720の特徴もはっきり残るHV1280。 スタッフロールの文字なども映像と同じ1280x720で入っている。今でも劇場版は1280x720のワンピースだけど、テレビより先にHVデジタル制作に移行してそれが続いてしまっているだけという感じなのかな。



非常にコントラストの高い映像だけど、少し輝度がおかしく特に明るい部分の色は不自然に見えるところが多い。

輝度分布をみると右(明)方向に中途半端に溢れた状態になっている。まったく気にならない環境もあるかもしれないけれど、
Levels(0, 1.0, 255, 0, 246, coring=false)
程度補正すると色の違和感も軽減する。

2013年1月20日日曜日

僕は友達が少ないNEXT 1話


局:BS-TBS
放送日:2013/01/19
制作:AIC Build
評価:HV1280


こちらもTBS1話と同じところ。
BS-TBSの方が全体にノイズが多いものの良く似た分布で、横の伸びはBSの方が少し良く見える。

映像で比較すると、線はBS-TBSの方が細く引き締まって見えるもの、線が少し崩れ気味。線が細くあまり黒くもないのでBS-TBSの色滲みで元は色のない線に色がついて見えるところも多かった。




破綻フレームもしっかり出ているけれど、あまり目立たない方でBS-TBSの中ではまともな方だろう。といってもいつも通りTBSと比較すると安定性では完敗でTBSの方が良く見える環境がほとんどだろう。

ささみさん@がんばらない 1話


局:BS-TBS
放送日:2013/01/19
制作:シャフト
評価:HV1280


TBS1話と同じところ。

TBSよりもやっとしたはっきりしない分布になるところが多い。元からノイズ効果の強いざらついた絵だけど、その特徴が潰れず良く残っているというよりは、劣化で崩れた影響の方が強く、BSの方が情報量の多い絵になっているわけでもない。それでもノイズ効果の弱いシーンになると、TBSの方がディテールの潰れが目立つようになり、BS-TBSの方が緻密な絵になっているところも多かった。

全体ではノイズ効果に負けてブロックノイズだらけのフレームも多めで、TBSの方が見やすい画質になっている。元からノイズ感の強い絵なので、環境によっては劣化が気にならないなんてこともありそう?

スタードライバー THE MOVIE CM


局:BS-TBS
放送日:2013/01/19
制作:ボンズ
評価:HV1280


早くから頻繁にCMも流れていたけれど、未チェックだった。

効果でソフトな絵にしているところもあり、もっと小さい分布になるところが多いけれど、比較的鮮明なカットでは大きめの円分布で、ボンズらしい線もしっかり黒いくっきり画質になっている。

何もBS-TBSのCMを使わなくてもいいところだけど、BS-TBSでは当然CMも不安定でブロックノイズだらけで破綻したフレームが大量に発生している。生放送の映像では横1920を維持した文字通りのフルHD放送も流れるBS-TBSだけど、アニメではすべて横1440経由で、CMも今のところ横1920維持のものは未発見でこのCMも横方向にリサイズ跡がしっかり残っている。

テレビシリーズでは不自然に線が歪んだように見えたり、細かい描写が潰れていたりする微妙画質だったけれど、CMで見るかぎり劇場版では細かい描写もしっかり残っていて、縦720のジャギもわかりやすい文句なしのHV1280。文句なしといっても、少し前のボンズ、ディーン作品以外では1280x720では潰れない描写が潰れているとか、元絵の解像度不足がはっきり見えるような作品は稀だったので、ごく普通のHV1280画質になってるというだけの話。

2013年1月19日土曜日

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ CM


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/18
制作:AIC ASTA
評価:HV1280


一部極太黒帯付きのシネスコっぽいところもあるけれど、大半は黒帯なしの16:9映像にんっているところが多い。

アプコンでも可能なくらい小さい円分布になるところが多いかなりソフトなHV。暗いシーンでは線がしっかり黒いので分布の割には鮮明な絵に見えるけれど、明るい部分は線も黒浮き気味ではっきりしない絵になっている。SDだけど公式PVもあまり鮮明に見えないし、実際の映像も大差なさそう。ただCMで見るとこの分布でもHVらしい精細感はありアプコンっぽい質感になっているわけでもない。

動きが少ないところでもパンやズームなどのカメラワーク的な動きがあり圧縮劣化での乱れもあるものの、比較的安定したフレームには縦720のジャギもしっかり残っているHV1280。シネスコサイズの絵をサイドカットしたものではなく最初から16:9で作っている。

シネスコのカットは何故かフィールド毎の拡大されていてGONZO縞のHV1280-i状態だった。宣伝映像に加工した時に劣化しただけかもしれないけれど、24pが基本でも、フィールド毎にリサイズした映像が混ざっている劇場版CMは記憶にあるだけでもここ1年で4作品目。完成映像は24pでも途中の過程で60i環境を使うことも少なくないのだろう。

2013年1月18日金曜日

へんねこBBS 第3弾


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/16
制作:?
評価:HVFULL

1秒程度のカットだけどちゃんと動画で動くところがあったので特徴を見ておこう。効果や絵の位置が少し違うなどの差はあってもPVにも同じ絵を使っているところがあるので、その画像の流用したものだろう。

1枚絵を動かすだけの他の部分同様、縦長の巨大分布になる高精細映像で、ちゃんと縦1080のフルHD相当の特徴になっている。

PVがフルHDで作られているか判断できる映像はまだ見つけていないけれど、少なくとも元絵はフルHDでも通用する高精細さで作っていたようだ。SD制作も長く残ったJCだけど、HV移行はのだめ1期頃には始まっていたし、いきなりフルHD化はないとしてもそろそろ脱HV1280に動いてもよさそうな時期かも?

2013年1月17日木曜日

がんばれ!ルルロロ


局:NHK-Eテレ
放送日:2013/01/17
制作:ファンワークス
評価:HVFULL

2D的に描かれた背景に3DCGのキャラを重ねた感じのCG系短編。

NHK地上波ボケの影響で特に横にボケて縦長の楕円分布になるところがほとんど。少し淡い質感のソフトな画質でも細かいところまでしっかり描かれた緻密な背景で適度な精細感も残っている。

グレイン効果もあるけれど、それとは別に紙に描いたような質感を加えるためのテクスチャも重ねて、ざらついた感じの絵本っぽい絵に仕上げている。細かいノイズ効果は放送でほとんど潰れてしまい、動きも比較的地味なので圧縮劣化もほとんど目立たない。

縦の伸びもHVとしては普通という感じだけど、線間隔の狭いところに注目すると縦1080のジャギが残っているところが結構見つかる。本編より若干鮮明なOPの絵には断定できるくらいはっきりと縦1080の特徴が出ているのでフルHD制作で間違いないだろう。 見た目の印象はまったくことなるけれど、NHK放送のガッ活!もファンワークス制作でフルHDだった。


GJ部 2話


局:日本テレビ
放送日:2013/01/16
制作:動画工房
評価:HV1280+/830.5

1話のちょっとソフトな質感のHV画質から、少しジャギ感が残るくらいの鮮明画質に変わっていた。特に鮮明なところは巨大といってもいいくらい大きな四角っぽい分布になる。線があまり黒に近くないので極端なくっきり画質ではないけれど、1話より格段に鮮明になっている。

ぼかし効果を忘れたとかいう違いではなく、縦830.5辺りのまたまた意味不明な数字になっていて横は計算では1476.5辺りになる。

また誤認したかと心配になって1話を再確認してみたけれど、1話はジャギが確認できるところが非常に少ないものの比較的はっきりわかるところは評価通り縦810で間違いなさそうなので、2話はまったく異なる作りの映像なのだろう。放送回、あるいはカットによって違う例も過去いくつも見ているけれど、最近は1話しか調べない作品も少なくないし、実際には多くの作品で似たような状況になっているかもしれない。



以前は先入観での誤認を避けようと目立つところを除いて制作も意識しないようにしていたけれど、ここまでカオスな状況になってくるとどこが関わると何が変わるのかというところまで確認した方がいいのかも?関係しそうなEDの違いを見てみると、撮影が1話のエースクリエイションから2話は童夢に変わり、制作協力でも童夢がクレジットされている。撮影の環境も違ったことで画質も大きく変わったようだ。

まとめの一覧で見た数字のばらつきから考えても1280x720を超えると、主に撮影の違いで対応できるサイズが異なっている状況だろうし、HV1280+ではこういう例が多くなる(あるいは昔からある)のかもしれない。実際バカテスの特に2期とか古いけどパタパタ飛行船などでも大きく特徴が異なる映像が混ざっていた。HV1280+作品が急増してきているのでここでの評価も難しくなりそう。

HV1280+作品については誤認がないか確認するため、時間がある限り2話の特徴もチェックしているど、この作品以外はちゃんと2話も1話と同等の特徴になっている。

2013年1月15日火曜日

2013冬 HV1280+深夜アニメのまとめ

夜アニメでも1280x720を超える映像が増えてきたので、新番ではない2作品を含めてまとめてみよう。

最近はリサイズ品質も向上して1280x720でも鮮明で精細に見える映像を作れるようになっているし、フルHD制作したからといって面白くなるわけでも売れるわけでもないけれど、このアニメの売りはフルHD制作(と言われても困るけど)なんて痛い宣伝もないので、ここくらいは良い映像を作ろうと努力している姿勢を評価したいところ。

高精細制作が影響したかどうかはともかく最後まで予定通り放送できなかったガルパンのアクタスを考えると、たまにフルHDの映像とか出しながら放送では冒険しないA-1も堅実に見えるけれど、失敗する可能性があってもやらない人よりやる人を応援したいものだ。


1
955.5
たまこまーけっと
奇妙な数字でも文字通り抜群の京アニ標準
OP, EDだけとはいえフルHDパートもあり
2
900
D.C.III~ダ・カーポIII~
精細な描写も多いものの
淡い色調や効果の影響でそれほど鮮明に
見えないのはもったいない?
3
869
八犬伝 -東方発見異聞-
さんかれあ以来で同じ数字
ディーン高精細作品では鮮明さ追求している印象
4
(864)
ロボティクス・ノーツ
IG標準なのであってると思うけど推定値
元絵の解像度が不足気味に見えるところが多く
このリストの中では微妙な出来かも
5
848
キューティクル探偵因幡
HV移行も遅めで注目していなかったZEXCS
1440x810を飛び越えてこのレベル
6
819
探検ドリランド
1456x819は1440x810の一つ上
稀にフルHDカットがある奇妙な特徴
819も撮影の数字か別の処理で結果的にそう見えるのか
よくわからない
7
810
GJ部
並べると下位になってしまうけれど
1440x810が定着しつつある動画工房
7
810
ラブライブ!
HV先行組でも規模がでかいだけに動きの鈍かった
サンライズにもようやく動きが
さらに短編の
1080gdgd妖精s
3DCGでも貴重なフルHD
顔のパーツが粗いのはご愛嬌
810まんがーる!
短編でもしっかりHV1280+の動画工房

も合わせると10作品になる。それでも全体の1/3に届かないけれど 1280x720で横並びの時代は終わったと思える作品数だろう。

面白いというか呆れるというか10作品しかないのに数字が8つも出てくる。 HV1280クラスでも例外はあるけれど、9割以上が正確に1280x720で文字通りの横並び状態だったのに、 HV1280+では1440x810, 1536x864, 1600x900辺りのわかりやすい数字は重なっているものの、偶然とは思えないくらいバラバラな数字になっている。このリストにはないテレコムアニメーションフィルムの837やufotableの855も固有の数字になっているし、数字がかぶらないように申し合わせてるに違いない、と言いたくなるレベル。


V1280+限定ではないけれど1位の数字が955.5なので補足。ビットマップのデジタル画像で何故整数ではない数字が出てくるのかについては何度か書いているけれど画像で説明しておこう。実際の映像とは大きく異なるけれど説明のために元は縦9, 10の映像を縦30に拡大したイメージ。

元は縦10の画像でもリサイズで一番下のラインが半分くらい切れて9と10の中間の特徴になっている場合がある。この例では下が切れているけれど、上が切れる場合はもちろん、上1/4ライン分、下1/4ライン分切れて9.5になることもある。

元は縦9の画像でも一番したのラインが引き伸ばされて9.5になるパターン。引き伸ばされる替わりに絵のない黒帯が入る場合もあり。

という感じで小数点以下の特徴はリサイズに伴う欠けや引き伸ばしで発生する。もちろん縦方向だけでなく横方向も同じ事情で整数に見えない絵になっているものがあります。9.1でも9.25でもどんな数字でも再現できるけれど、実際の画像で効率的に判別できるのは0.5単位が限界なので、955でも956でもなくその中間辺りの京アニは955.5としています。

武装神姫 1話


局:TBSチャンネル1@旧e2
放送日:2013/01/14
制作:エイトビット
評価:HV1280

TBS木曜枠が中心でも偏った作品の再放送が多いTBSチャンネルだけど、1クール遅れでの放送は珍しい。週5ではないけれど今回は帯なので1ヶ月かからず最終回を迎える。

TBS, BS-TBSと同じところ。

似たような分布で鮮明さはほとんど変わらないけれど、動きの少ないところでもノイズが目立ち、周囲が少し明るい分布になっている。

TBSより圧縮劣化の目立つ不安定な映像でもBS-TBSのような色異常もないし、視聴妨害大好きのTBSのような無関係な表示も出てこない上CMも無く作品に集中して視聴できる、というところは有料局でも珍しいくらい欠点が少ない局ではある。条件の近いテレ朝チャンネルHD

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 1話


局:TwellV
放送日:2013/01/14
制作:ディオメディア
評価:HV1280/719


あまりチェックする機会がなかったTwellVだけど、新作で地上波と比較する日が来るとは思わなかった。



MX, tvkと同じところ。


ここで挙げた通りTwellVはtvkと同じ設定が使われているボケ局で、MXと比べると一回り小さい分布になっている。tvkと比べると少し大きな分布になっていてtvkの方がボケが強い。

tvkと絵で比較すると細かい部分の色は鮮やかさを維持していて背景の潰れも少なくなっているけれど、MXも合わせてみるとtvkとほとんど差がないくらいボケた絵に見える。線があまり黒くないこの作品では黒浮きも目立ち、MXとtvkの中間辺りではなく圧倒的にtvk寄りの微妙画質になっている。

琴浦さん 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/14
制作:AIC Classic
評価:HV1280


大きな分布になる鮮明HV。

細すぎるくらい細い線で描かれているところが多いAICらしい特徴でも、癖のない高コントラストの映像で細い線もしっかり暗く精細感の高い鮮明画質に見える。

ジャギ感の残る線にはなっているものの、リサイズも上質で常識的な距離離れてみれば線も十分滑らかに見え、粗さもまったく感じもない。AICに多い演出と無関係に鮮明さが変わって見えるところがない分、細かい演出効果もわかりやすく見やすい映像になっている。

弱いノイズ効果を使っているように見えるけれど、これも放送では完全に潰れてすっきり画質になっている。皆無というほどではないけれど圧縮劣化もしっかり抑えられて、MXの中でも安定感の高め。
 1280x720とは思えないくらい精細な絵に見えるシーンも多いけれど、縦横とも1280x720のジャギが綺麗に残っていてこれもHV1280。

2013年1月14日月曜日

たまこまーけっと 1話


局:BS11
放送日:2013/01/13
制作:京都アニメーション
評価:HV1280+/955.5, HVFULL(OP, ED)

MX1話と同じところ。

僅かに周囲が明るくなっているけれどMXと良く似た分布になるところがほとんど。動画では判別できないくらいだけど、静止画でも拡大して比較しないとわからないくらいの違いしかない。

BS11の方が若干線の乱れが多いものの、MXの方が圧倒的に安定いているわけでもなく、比較するフレームどころか、1フレーム内でも見る場所次第で評価が変わってしまい、優劣を付けるのも困難。高精細映像でもどちらの局も十分安定して見えるし、これもほぼ同等の画質と言ってもよさそうだ。

この作品も横方向のリサイズ跡がある横1440経由の映像。今期もBS11で横1920を維持した映像は皆無だった。

生徒会の一存 Lv.2 0話


局:tvk
放送日:2013/01/13
制作:AIC
評価:HV1280


MX, BS11と同じところ。

全体に他局より一回り以上小さくなるtvkボケの強い映像だけど、このフレームは比較的鮮明さを維持していて伸びもそれほど悪くない。

どちらかというとtvkボケの影響を強く受けているけれど、黒というほど暗くはなくても適度に暗い線だからか線の黒浮きも目立たず、MXと比べても似たような画質に見えるところがほとんど。圧縮劣化も目立たず十分安定しているし、tvkとの相性は悪くないかも。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 1話


局:tvk
放送日:2013/01/13
制作:ディオメディア
評価:HV1280/719

MXと同じところ。

tvkボケの影響を受けやすい映像だったのか、MXより特に横の伸びが悪く縦長の分布になるところが多い。場所によっては上質なアプコンと大差ないくらい小さくなっているところもあった。

視聴環境にも影響されやすいけれど、元からあまり黒くない映像がボケの影響でさらに黒浮きが酷く、MX以上にはっきりしない絵になってしまっている。

線もMXより荒れているけれど、tvkで見てもやはり縦は720ではなく1足りない719に見える。過去のディオメディア制作のデータを再確認してみたけれどちゃんと720になっていた。1話しか残していないので過去作品でも放送回によって今回と同じ特徴だった可能性もあるけれど、通常とは異なる環境でフルHDに拡大している映像なのは間違いなさそうだ。

Aチャンネル +smile


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/13
制作:Studio五組
評価:HV1280


発売当時CMも見ているけれどあらためて見ておこう。

テレビシリーズは横長の分布になるところが多かったけれど、縦ボケは軽減して円に近い分布になるところが増えた。

絵で見てもテレビシリーズははっきりわかるくらい水平に近い線が黒浮きしていたけれど、OVAでは水平に近い線も垂直に近い線も似たような黒さになり、バランスも良くより鮮明に見える映像に変わっている。

この作品もほとんどノイズ効果のないすっきり画質で、MXでは圧縮劣化もほとんど見えず安定感もかなり高い。

リサイズでの乱れもなく線も滑らかに見えるけれど、比較的細い線には縦720の特徴も綺麗に残っていてテレビシリーズと同じHV1280。

カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/01/13
制作:トムス・エンタテインメント
評価:HV1280

前シリーズから大きな変化はなく極端な横長分布になる。

縦方向にボケているけれど、線が比較的黒に近いこともあって黒浮きも目立たず、癖のない高コントラストのすっきりくっきり画質で見た目の印象は悪くない。

この分布でも乱れの少ない縦720のジャギが綺麗に残っていて引き続きHV1280。

ビーストサーガ 1話


局:テレビ東京
放送日:2013/01/13
制作:Synergy SP
評価:HV1280?

全体ではもう少し小さい分布になるところが多いけれど、比較的鮮明あんところは、中間的な円に近い分布になる。細すぎない線は適度に暗く、癖のない高コントラストのすっきり画質で見ための鮮明さは十分。

番宣より乱れも少なく滑らかな線になっていて、大きな欠点のない画質に見える。

、番宣にあったカットと同じ場所を見ても線の特徴が異なり、乱れの少ないリサイズに変わって元絵のジャギが強く出ている。特徴や細部の潰れを見ると縦720か810辺りには見えるものの断定は絶望的でお手上げ状態。ということで?付きで保留。

僕は友達が少ないNEXT 番宣


局:BS-TBS
放送日:2013/01/12
制作:AIC Build
評価:HV1280


これもTBS番宣と同じところ。

僅かながらBS-TBSの方が横の伸びが良く見え、絵で見てもTBSより引き締まってはっきりした線になっているところが多い。

TBS以上に微妙なディレールを維持しているところもあり安定したフレームで比べるとBS-TBSの方が良く見えたりもするけれど、ブロックノイズだらけの破綻フレームも多く、良く見えるといっても圧倒するほどTBSより緻密な絵になってるわけでもなく、動画でゃBS-TBSの不安定さの方が気になってしまう。

ささみさん@がんばらない 番宣


局:BS-TBS
放送日:2013/01/12
制作:シャフト
評価:HV1280


TBSの番宣で見たところと同じ。

TBSに比べると一回り小さく左右にノイズっぽい分布が見えている。BS-TBSは突然ブロックノイズだらけのフレームが出現することがあり、比較するフレームが1つ違うだけでも劇的に分布が変わってしまったりするけれど、今回は酷い劣化ではないけれど、少し潰れが目立つフレームが当たってしまった。映像自体のノイズっぽい特徴が影響してBS-TBSは全体にざらついた絵になっているけれど、場所によってはTBSと同じような分布になるところもある。

特にシーンチェンジ後の破綻が目立つけれど、全体にブロックノイズの多い不安定な映像になっている。それでも最近のBS-TBSの傾向通り、安定したフレームではTBSより線が細く引き締まって見えるところもあり、背景の微妙なディテールもTBSよりしっかり残っているところも少なくない。

ボロボロのフレームが少し減るだけでもTBSより良く見える映像になりそうだし、画質が良くなりそうなうわさ話も出てきているBS-TBSに期待したい2013年。

量子化行列の話


局の問題なのに、フジテレビの変化に気付かず作品の画質に問題があるようなことを書いてしまった反省から、2011年3月からデータから読み取れる局のエンコーダの特徴を基本毎日チェックしているので今回のBSフジの変化も確認できたけれど、明確に変化した要素は量子化行列の設定だった。今回は量子化行列とは?ではなく、現在の国内のデジタル放送における設定の傾向のお話。以下の特徴は定点観測を始める前から認識していたけれど、機会がなく2年近く放置してしまったので今回のBSフジの迷走に合わせてまとめておこう。

量子化行列設定もエンコーダ設定に1要素に過ぎず標準型の局もそれぞれ異なる画質になっているけれど、現在の設定型の状況の一覧を見ておこう。型はあに瓶恒例の勝手命名です。


設定型採用局
標準型 日本テレビ
TBS
フジテレビ(~2010/11)
テレビ朝日
テレビ東京
TOKYO MX
BS1, BSプレミアム
BS日テレ
BS-TBS
BSフジ(~2012/12/05, 2013/01/11~)
BS朝日
BSJAPAN
BS11(2011/03/26~)
BSアニマクス(CS時代も同じ)
キッズステーションHD
tvk型 tvk
TwellV
NHK型 NHK-G
NHK-Eテレ
BS11(~2011/03/25)
フジ型 フジテレビ(2010/12~)
BSフジ(2012/12/06~2013/01/10)
BShi型 BShi(BShi終了まで)



色の付いた局は2013/01/12時点で標準型でない設定で放送している局。興味深いことにあに瓶で見てきた分布の差からボケ局と判断した局のすべてが標準型ではない量子化行列を使っている(いた)。

大雑把にいうと量子化行列設定は圧縮時のデータの切捨て方を指定するものなので、鮮明さに影響するのは必然とも言えるけれど、ここまではっきり分かれることからボケ局になる最大の要因は量子化行列設定にあると言っていいだろう。標準ではない局はすべてボケた絵になっているけれど、そういう設定を使っているというだけで標準でなければボケるというわけではない。

通常の60iの実写では視覚的にプラスに働く場合もあるだろうし、ここでいうボケ局の画質が悪いというのは乱暴かもしれないけれど、線が重要なアニメではボケや微妙な乱れも見てわかる違いになりやすく、アニメの話をしているここでは画質の悪い局という評価になる場合がほとんど。

稀にイレギュラーな設定が出てくる局もあるけれど量子化行列は通常は変更しない設定で、上記一覧局で1年10ヶ月程度の間イレギュラーな例があったのはNHK-GとTwellVのみ。設定変更があったフジテレビ, BS11, BSフジを除き、それぞれの局の全サンプルが同じ設定になっている。通常の放送時間帯でチェックしているだけなので、試験放送などでは例外的なものもあるかもしれないけれど、一旦採用した設定は滅多に変更されることはない。

そんな状況だけに1ヶ月程度で標準→フジ→標準と変わったBSフジは迷走と言いたくなるような珍事だった。画質視点では元に戻して正解なのでこのままもう何もするな、と言いたいところだけど・・・

上のリストのうち現存しないBShi型だけは例外的な挙動で、放送内容によって動的に設定が変わる特異な局だった。
 


量子化行列に限らず局としての画質が大きく変わるのは稀な出来事なので、ここ2年での量子化行列設定、解像度の変化の一覧。

2010/12頃
 局:フジテレビ
 変更点:標準型→フジ型
 個人的評価:悪化(少しボケて線が崩れやすくなった)

2011/03/26
 局:BS11
 変更点:NHK型→標準型
 個人的評価:向上(ボケの解消、圧縮劣化の減少)

2011/04/01
 局:BS1
 変更点:720x480→1920x1080
 個人的評価:向上

 局:BSプレミアム(BShiからの移行と考えた場合)
 変更点:BShi型→標準型
 個人的評価:向上

2011/10/01
 局:BSアニマックス(e2からの移行)
 変更点:720x480→1440x1080
 個人的評価:向上

2011/10/17
 局:BS-TBS
 変更点:1440x1080→1920x1080
 個人的評価:向上(色、安定性はほとんど変わらないが鮮明になった)

2012/07/01
 局:キッズステーションHD@e2
 変更点:1920x1080→1440x1080
 個人的評価:向上&劣化(安定性が向上した映像もあるけど情報の欠落も増えた)

2012/12/06
 局:BSフジ
 変更点:標準型→フジ型
 個人的評価:劣化(フジテレビに非常に良く似た劣化画質になった)

2013/01/11
 局:BSフジ
 変更点:フジ型→標準型
 個人的評価:向上(元に戻った、まったく同じか似て非なる状態かは未確認)

ロボティクス・ノーツ 10, 11話 おことわり比較



局:BSフジ
放送日:2012/12/29


年明けの新海特集で触れたけれど、BSフジは2012/12/06にエンコーダの設定が変わりフジテレビと同じ少しボケる局になっていたけれど、僅か一ヶ月でまだ変わったので、その違いを確認しておこう。

同様の比較は、フジテレビが変わった時にもやっているけれど、今回使ったフレームは、毎回ロボティクスノーツ冒頭にでてくる「劇中には、リアリティー追求のため・・・」の文字だけの場所。

上は、劣化機関中の分布。回復後の下と比べて横の伸びが少し悪くなっている。映像によっては気付かない程度の違いだけど、横方向に少しボケ、線の周囲にモスキートノイズが増えて荒れた映像になっていた。




放送日:2013/01/12


この手の変更は放送休止時間がある月曜に行われることが多いけれど、今回は金曜日の11日に変更された。

上に比べると横の伸びが良くなっている。というより、元に戻っただけで変更前の放送回はずっとこちらの状態だった。

次の量子化行列の話に続く。

2013年1月13日日曜日

ビビッドレッド・オペレーション 1話


局:BS-TBS
放送日:2013/01/12
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280

TBS1話と同じところ。

若干ノイズが多いものの、横の伸びがTBSより良く綺麗な円に近い分布になっている。 この作品も横1440経由の映像で横方向のリサイズ跡もしっかり残っているけれど、鮮明な映像では最小限のリサイズで済むBSの方が少し鮮明な絵になる。

比較的赤みを帯びた色なので比較しなければ気付かないくらいの色合いだけど、いつも通りBS-TBS色になっている。シーンチェンジ近辺を中心にボロボロというくらいブロックノイズが大量発生する不安定さも相変わらずで、ノイズが見えやすい環境では劣化が気になるけれど、破綻フレームもそれほど多くないのでBS-TBSの中ではまともな方だろう。それでも大きく動くところになると劣化も激増してしまい、全体としてはTBSの方が圧倒的に安定していて見やすい落ち着いた映像になっている。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 1話


局:BS11
放送日:2013/01/12
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280

MX, tvkと同じところ。

MXに非常に良くにた分布で絵で見ても非常に良く似た状態に見えるところがほとんど。それでもわずかながらBS11の方が圧縮劣化での線の乱れや背景の描写の潰れも多くMXの方が安定した映像になっている。

フレーム毎比較するとBS11の方が良いところはいくらでも見つかるけれど、全体としてはMXの方が劣化が少ないフレームの方が圧倒的に多い。といってもフレーム数の話であって、個々のフレームでも劣化具合は誤差と言ってもいいくらいの差しかないし、ほぼ同等と言ってしまってもいいかも。

八犬伝 -東方発見異聞- 1話


局:BS11
放送日:2013/01/12
制作:スタジオディーン
評価:HV1280+/869

MX1話と同じところ。

横がばっさり切れている通りこの作品も横1440経由の映像だけど、BS11の方が横の伸びが良くさらに大きな分布になっている。元が横1440を超える精細HVではやはりBS11の方が有利なようだ。

ノイズは少し多いけれど圧縮劣化ではなく、元映像にあったグレイン風ノイズがつぶれずに残っている影響で、オリジナルに近い質感を維持していると表現したくなるような特徴。MXではグレインと一緒に潰れてしまった微妙な描写もしっかり残っている緻密な映像なので、BS11の方が良く見える環境が多いだろう。

ただMXもノイズなどが潰れて消えたことで安定した映像になっているし、すっきり画質が好みであればMXの方が好印象になるかも?

2013年1月12日土曜日

がんばれ!おでんくん


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/12
評価:HV1280


PC作画系CGの短編。動画っぽい動きも皆無ではないけれど、動きのほとんどは絵を動かしてつけている低予算っぽい映像。

大きめの円分布でPC作画に多い同心円状の分布も見えている。少しぼかして誤魔化しているけれどジャギ感の強い線で、縦横とも1280x720の特徴がわかりやすいHV1280。

一時期この手の映像ではフルHDが当たり前というくらい多くなっていたけれど、チェックしている作品では1280x720の映像の方が最近多くなってるような。

劇場版 HUNTER x HUNTER 緋色の幻影 宣伝映像


局:日本テレビ
放送日:2013/01/11
制作:マッドハウス
評価:HV1280+/810

CMも頻繁に放送されていたけれど、動きや効果ではっきりしない絵のカットばかりだったので、宣伝番組中の安定したフレームをチェック。

それでも小ぢんまりした分布だったり横長楕円分布になるような微妙画質の多いマッドハウスでは珍しいといってもいいくらい大きな円に近い分布になっている。それでもテレビシリーズ同様全体に線があまり黒くない上、効果の影響で極端に黒浮きしているところもあってこの分布でもソフトなHVに見えるところがほとんど。


映画でも黒帯なしの16:9だけど、数少ない状態のよいフレームに縦810のジャギが残っているところがあり1440x4810のHV1280+で間違いなさそう。テレビアニメの傾向同様、2012年春以降はHV1280の映画は激減しているけれど、これもテレビシリーズより高精細で作られた劇場版だった。

コクリコ坂から


局:日本テレビ
放送日:2013/01/11
制作:スタジオジブリ
評価:HVFULL


枠をはみ出すほどではないけれど、巨大分布の鮮明精細HV。若干明るさは抑え気味だけど、線もしっかり黒い高コントラストのくっきり画質になっている。

ただ、作品によっては過多と感じるくらい効果多用のテレビアニメが多くなってきただけに、屋外屋外どころか太陽が当たっているところと日陰でも似たような明るさになっているところが多い。強引に日差しを加えているところもあるけれど、メリハリのない単調な映像になってしまっている印象。


ほとんど潰れてしまっているけれどグレイン風ノイズのちらつきがあるけれど、さらにフィルム経由ではなくてもフレーム毎微妙に位置を変えてフィルムっぽく見える効果を使っている。近年のジブリ作品共通の特徴。上下21ピクセル幅の黒帯付きビスタというのもHVでのテレビ用映像ではジブリの標準フォーマットでいつも通り。

極端に細い線での描写は少なく、極端に精細感の強い絵ではないけれど、フルHDの限界近い細かい描写もしっかりかり、特に線が細い部分には黒帯込みで縦1080の特徴が残っているフルHD相当の映像。

線だけでなくスタッフの文字などの輪郭にも縮小した跡があり、今回も元はフルHD以上の映像だったよう名特徴なので1年くらい前のアリエッティと同じかもしれないけれど、今回は圧縮劣化で線の輪郭の微妙な特徴がはっきりせず元のサイズを推定できるところは見つからなかった。

生徒会の一存 Lv.2 0話


局:BS11
放送日:2013/01/11
制作:AIC
評価:HV1280


MXと同じところ。

これもMXとほとんど変わらない分布でも、ノイズが多く周囲が明るくなっているBS11らしい特徴。

普通に見ていて気になるような粗さはないけれど、動きの少ないところでも圧縮劣化で少し線が荒れている。MXの方が線も細く引き締まってはっきりしているところが多く、僅かな差でも鮮明な映像になっている。画質を意識して見比べても判別は難しいくらいの差だけれど、MXの方が良く見える環境の方が多いだろう。

ちはやふる2 1話


局:日本テレビ
放送日:2013/01/11
制作:マッドハウス
評価:HV1280


絵で見ると1期と大差ない質感になっているけれど、横長分布だった1期から円に近い分布に変わった。ただ横の伸びは少し悪く1期より若干ソフトな絵になっている。

その特徴に加え、1期でも演出で暗部を大きく持ち上げた明るいカットも良く使っていたけれど、2期1話は特に明るいシーンが多く、全体に鮮明さを抑えた淡い映像になった印象。

リサイズ品質は向上して縦ボケは軽減したけれど、ジャギ感の強い絵をぼかして整えたような特徴で、特に細かい描写では線がガタガタで縦720のジャギもわかりやすいところが多く、1期に引き続きHV1280。

ビビッドレッド・オペレーション 1話


局:TBS
放送日:2013/01/11
制作:A-1 Pictures
評価:HV1280


かなり大きな分布で、特に鮮明なところは少し四角感も出ている。明るい絵で線も黒に近い暗さで、メリハリのあるくっきり感の強い鮮明画質になっている。鮮明さを優先したような絵でも線も滑らかに見え、粗さもほとんど感じない。

良く出来たくっきり画質にはなっているけれど、グラデーションっぽい明るさの変化が大きい背景に対し、人物などは何故か輝度の変化がほとんどないベタ塗り絵になっている。更に明るさのバランスも背景と人物で異なるので人が浮いて見えてしまうカットも少なくない。初期の番宣から似たような特徴だったので狙ってやっているのだろうけど、演出としてどういう利点があるのかわからないし、雑な作りに見えてしまうだけなような。

軽微なグレイン風ノイズはあってもほとんど潰れてすっきりした絵になり、圧縮劣化も十分抑えられていて安定した放送画質になっている。それでも緻密な背景のカットでは動きが少なくても軽微なブロック化が発生して描写が崩れているところも多かった。

それほどジャギ感のない線に見えても、ここまで大きな分布になるくらい鮮明な映像では乱れの少ない縦720のジャギの特徴も全体に綺麗に残っていてこれもHV1280。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/11
制作:ディオメディア
評価:HV1280/719


大きめの綺麗な円分布になるところが多い。線がかなり細い上あまり黒くないので、この分布でもソフトな絵に見える。線の太さによって黒さがバラバラになっているので、不自然なバランスに見えてしまうところも少しあるけれど、どのカットも似たような質感でちぐはぐな印象はない。テレビの鮮明化処理で十分鮮明で精細な絵に見える環境も多いだろうけど、環境によって印象が変わりやすい特徴と言えそう。

MXでは十分安定した画質になっていてグレインっぽいちらつきも見えないけれど、ほとんど動かないところでも圧縮劣化で線に乱れが出ていてるところが多かった。放送より前の段階で劣化していたようにも見えるので他局での特徴も合わせて確認したいところだけど、MX以外ではボケ局でしか放送ないので何かわかるかは微妙かも。

線も細くリサイズでの乱れも少ないのでジャギの特徴も比較的わかりやすいけれど、縦は何故か720より1少ない719。リサイズで絵が微妙に歪むこともあるけれど、どこを見ても同じ特徴なので拡大時に元映像の1ライン分欠けた状態に見える。EDも同じ特徴だった。

似たような例は過去にもあったけれど、最近は京アニの謎の数字以外リサイズで欠けていると思われる映像はほとんど見かけない。ただ限られた時間の中で調べているので720ではないのに720と誤認してしまった作品は多々あるかも・・・?

AKB0048 next stage 1話


局:BS11
放送日:2013/01/11
制作:SATELIGHT
評価:HV1280


MX, tvkと同じところ。


似たような分布でも周囲が明るく、伸びも微妙に悪く見えるBS11。

線が少し乱れているものの、元からソフトなHVなので荒れた感じはまったくない。ディテールの潰れ具合は、どちらが圧倒的に良いというわけでもなく場所次第といった感じ。

これも同等の画質と言ってしまってもいいくらいの差だけど、優劣を付けると僅差でもMXの方が上に見えるところが多い。

みなみけ ただいま 1話


局:BS11
放送日:2013/01/11
制作:feel.
評価:HV1280


MX, tvkと同じところ。

MXとほとんど変わらない分布だけど、僅かにBS11の方が伸びが悪く、ノイズで周囲も明るくなっている。

これも絵で比べるとロゴなしでは判別不可能なくらいの差しかないけれど、軽微でも圧縮劣化でブロック化しかかったような8ピクセル周期の崩れが出ているところが多くMXの方が安定している。背景のディテールで見ても、MXの方が潰れが少なく細かい特徴も残っているのでMXの方が上。

ほぼベタ塗りに見えるくらいのすっきり画質だけど弱いグレイン風ノイズがあり、BS11の方が影響を受けやすい傾向がそのまま出たようだ。

僕は友達が少ないNEXT 1話


局:TBS
放送日:2013/01/10
制作:AIC Build
評価:HV1280


1期が極端に鮮明な画質だったのでそれと比べると小さくなっているけれど、十分大きな円に近い分布の鮮明HV。

ぼかしの差より線もしっかり黒かった1期から2期では線が極端に明るくなり、分布から想像できないくらいソフトに見える。最初からあまり黒くないのにAICらしい極端に細い線で描いているのでさらに黒浮きして灰色という表現でも足りないくらい明るくなっている線も少なくない。髪など元から違う色の線を使っているところもあるけれど、線の太さ次第で線明るさがバラバラなので、カットによっては人物毎の見た目の鮮明さが異なり不自然に見えたりする。それでも似たようなちぐはぐ映像の多いAICの中では全体に似たような絵で安定しているので気にならない環境も多いかも。

ただ、こういう絵をSDまで縮小すると線が視認できなくなるほどはっきりしないところも出てくるだるろうし、DVDなどSDで視聴することを考えると問題になりそう。モバイル視聴でもHVが当たり前になりつつある時代だけど、環境を選ぶような極端な画質を積極的に選択するAICのチャレンジャーっぷりは評価すべきなのかな?

AICの特徴と言ってもいつも以上に細くジャギ感の強い線になっていて、縦横とも1280x720のじゃギがつまらないくらいわかりやすいHV1280。

ささみさん@がんばらない 1話




局:TBS
放送日:2013/01/10
制作:シャフト
評価:HV1280


シーンによってかなり絵の雰囲気が変わっているけれど、処理的にはいつものシャフトっぽい特徴で、特にぼかしの強いところ以外は似たような分布になる。

ノイズ効果でざらついた絵に見えるところが多いけれど、この作品もグレインのようなちらつくノイズではなく、動きのない固定したノイズテクスチャを重ねている。ただ、さらにグレイン風ノイズを重ねて使っているようなちらつきもあり、今期の作品の中では圧縮に厳しい映像なのか比較的圧縮劣化の多い不安定な映像になっている。といっても破綻するような劣化が出る前にノイズが潰れてしまうので普通に見ていてわかるような荒さはない。BS-TBSにはかなり厳しい映像に見えるけれど、実際どうなるかは放送で確認しよう。

細かい描写の多いカットでは、縦横とも1280x720のジャギがはっきり残っていて、これもHV1280。シャフトの中では比較的撮影解像度の特徴が強く残っているのでちょっと雑な作りという感じがしないでもない。

お約束という感じなので分布は省略するけれど、この作品でもアバンはシャフトシネスコ状態だったらしく、この作品も黒帯部分が見えなくなるところまで周囲を切った特徴になっていた。

閃乱カグラ 1話



局:TOKYO MX
放送日:2013/01/10
制作:アートランド
評価:HV1280


特に鮮明なカットではもっと大きいところもあるけれど、大きめの円分布になる鮮明HV。

極端な輝度グラデーションがかかっているために、特に画面上部では線が黒浮きしてソフトな絵に見えるところが多いけれど、映像全体のコントラストが極端に高いこともあって、似たような表現のアニメの中ではまだ鮮明に見える方かも。作画より効果で絵作りしているというくらい全体に効果多用の映像だけど、1話ではそれほど動画をケチっている感じはしなかった。

グレイン風ノイズのちらつきもあるけれど、ほぼ潰れて圧縮劣化がも十分抑えられている。

綺麗な円分布で線も十分滑らかに見えるけれど、線の輪郭がソフトなので、精細感の強い絵にはなっていなくても作画時の線は非常に細く、リサイズの乱れで少し輝度ムラも出るくらいジャギ感の残る線になっている。それを弱いぼかし効果で整えたような特徴なので、縦720の特徴もわかりやすく、これもHV1280。




局:BS11
放送日:2013/01/10
評価:HV1280

BS11もMXと非常に良く似た分布になるけれど、全体に少しノイズが多くシーンチェンジ近辺での劣化もやや目立つ。といっても映像で見比べても判別できないくらい似た画質で、気になるような荒れはほとんどない。

ノイズが多くその影響で線の乱れはBS11の方が多いけれど、背景のディテールなどはBS11の方が若干良く残っているところもあり、傾向は違っても点数を付けると似たような点になりそう。

2013年1月10日木曜日

劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲



★4:3アニメです

局:フジテレビNEXT@旧e2
放送日:2013/01/10
制作:ボンズ
評価:HV4:3/702 (映像部分では900x675)


ジャンルで録画されていた映像を見るとデジタル制作の4:3でもSDではなかったので取り上げておこう。テレビシリーズ総集編的な劇場版だったらしく、一部ビスタっぽいところがあっても基本4:3の映像。

四角感はあるけれどかなり大きな分布で、一目でアプコンではないとわかる鮮明画質になっている。線もしっかり黒いボンズらしいくっきり画質。古いデジタル制作アニメにありがちなジャギ感の強い線になっているけれど、色の滲みの少なさなど古さは感じないので、BD用に作った最近のマスターを使った放送だろう。ジャギ感の強い映像を数年前まで数多く作っていたボンズなので、それも古い特徴とは言えないかな。


4:3なので左右に1920x1080換算で左右268ピクセル程度の黒サイドパネル付きになっているけれど、上23下19と太めの黒帯が付いた額縁状態。その額を含めた16x9の状態で1248x702。境界が曖昧なので1ピクセル程度の誤差はあるけれど絵のある部分は900x675で4:3になっている。作画の解像度不足感もなく、この映像だけ見るとテレビシリーズからこのサイズで作っていてもおかしくなさそう。といっても実際のとろはわからないのでいつも通り憶測の話。

まおゆう魔王勇者 1話


局:BSアニマックス
放送日:2013/01/10
制作:アームス
評価:HV1280

MX, tvkと同じフレーム。

ノイズが少し多くMXより僅かに周囲が明るくなっているけれど、MXと非常に良く似た分布になるところがほとんど。絵で見比べるとロゴを隠すと判別不可能になるくらい良く似た特徴になっている。

拡大して比較すると線の乱れなどはアニマックスの方が多く、安定感ではやはりMXの方が上に見えるけれど、背景の微妙な描写などはMXより潰れが少ない。ただ背景は遠近表現のために最初からぼかしているところが多いので、特にBSアニマックスの方が緻密な絵に見えるわけでもなく、ほぼ同じ画質と言ってしまっていいレベルだろう。

gdgd妖精s 第2期 1話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/09
評価:HVFULL

1期から変わらず巨大縦長分布になるフルHD相当の3DCG。

特別番組0話もあったけれど、同じフルHDでも映像の作りは異なり、動きや顔が違うので違和感があった。0話は特に目や口などが高精細で粗いジャギも見えないところがほとんどだったけれど、2期1話では一期同様低解像度テクスチャでガタガタに戻っている。

1期よりぼかしなどの効果を使ったカットが増えた感じはするけれど、作りの基本は何も変わっていない、というか変えていないようだ。

画質にまったく関係ないけど、地上波はMXだけの放送なので『妖精緊急速報』はL字でやって欲しかったかも。

GJ部 1話


局:日本テレビ
放送日:2013/01/09
制作:動画工房
評価:HV1280+/810


ややソフトなHVでもっと小さい分布になるところが多いけれど、比較的鮮明なところは縦の伸びが悪く横長楕円分布になる。元からあまり黒くない線で描いているところが多くこれも分布の割には鮮明さの弱い絵になっている。

ほとんど潰れているけれど、しっかりグレイン風ノイズのあったちらつきがあり、圧縮劣化で細かい描写も潰れ気味。それでも普通に見ていて粗さを感じるようなところは稀で、十分安定した放送画質に見える。

意図してソフトな質感にしているので精細感の強い絵には見えないけれど、その印象の割には拡大して見ると細かい描写も少なくない。ノイズ効果と圧縮劣化で線の輪郭が少し崩れわかりやすいというほどはっきりした特徴にはなっていないけれど、この分布でも乱れの少ない縦810のジャギが残っていて、まんがーる!と同じ1440x810。

生徒会の一存 Lv.2 0話


局:TOKYO MX
放送日:2013/01/09
制作:AIC
評価:HV1280


境界がはっきりしないけれど大きな円分布になる鮮明HV。演出的なぼかし効果などのないところは似たような分布で安定している。

色味を感じるくらい黒というほど暗くない線でも低コントラストというほど明るいわけでもなく、くっきり画質ではなくても十分鮮明に見える。細すぎるくらいの線で描かれているところが多く、少しジャギ感が出ているところや黒浮き気味になっているところもあるけれど、最近のAIC作品の中ではどのカットも似たようなバランスで統一されていて見やすい映像になっている。

静止画で見るとはっきりノイズ効果が見えるけれど、グレインのようなちらつきのあるノイズではなく、固定したノイズマスクを掛けてベタ塗り感を軽減している。グレインは動画圧縮の天敵といってもいいくらい劣化を招きやすいので、固定ノイズを使った作品も古くから存在するけれど、動画で見るとグレインとは異なる印象の映像になるため、ちらつくノイズを採用する作品が圧倒的に多い。MXでは軽微なグレイン効果は潰れてしまうので固定ノイズ効果の方が安定して見えるわけでもないけれど、ざらつき感が残っているという点でオリジナルの質感を維持していると言えるかも。

縦横とも1280x720のジャギがわかりやすいAICらしい特徴でこれもHV1280。


たまこまーけっと 1話



局:TOKYO MX
放送日:2013/01/09
制作:京都アニメーション
評価:HV1280+/955.5


巨大な円分布になる鮮明精細HV。初期番宣より線が黒くなり少し鮮明な映像に変わった。線も非常になめらかに見え、限界まで鮮明さを優先してしまう以前の京アニのような粗さなく、非常に上質な高解像映像と言っていいだろう。

潰れているだけかもしれないけれど、この作品もほとんどグレインっぽいちらつきがなく、すっきり画質になっている。今期は低ノイズ効果のすっきり画質が流行っているかのようだ。
 
アバンが比較的強い色収差効果画質でびっくりしたけれど、本編も非常に弱いものの動揺に効果が入っていて画面の隅に近づく僅かに色ずれした状態になっている。同等の色収差再現フィルタ的な効果を部分的に使う作品もいくつかあったけれど、こういう効果を知ると使いたくなる人が多いのかな?EDもすぐわかるくらい強めの効果になっている。

線にははっきりとしたジャギが見えずわかりにくいけれど、リサイズの副作用で出た線の輪郭の僅かなノイズには縦955.5の中途半端な京アニ標準の特徴が綺麗に残っていて元は1698.5x955.5辺りの中途半端な特徴。八ルヒ消失けいおん!!にあった縦720ではなく715という変な特徴の映像も存在するので元はも少し大きく拡大時に少し切れた結果だろう、というのも可能性の一つで、映像からは実際の処理は断定できない。




評価:HVFULL

OPの分布。本編も十分凄い分布なので地味に見えるけれど、この作品でもOPはフルHDになっている。OPは少しジャギ感のある線でどちらかというと鮮明さを優先したような特徴なので本編以上に精細で鮮明に見える。

演出効果で本編よりソフトに見えるEDもフルHDで間違いなさそうだけど、カメラが揺れるような効果が入っているために線の輪郭が少し乱れ確実にフルHDと断定できるところは今のところ未発見。といってもフルHD以上の元絵の特徴も残っているのでフルHDで間違いないだろう。