2012年7月7日土曜日

川の光

局:キッズステーションHD@e2
放送日:2012/07/07
評価:HVFULL

もう3年前だけど、特番とはいえテレビアニメではまだまだ貴重なフルHD作品。

NHK-G, BShi, BSプレミアムで見たところ同じところ。

多いので不等号で書くと、鮮明さではBSプ>キッズ>BShi>>NHK-G、安定性ではBSプ>NHK-G>キッズ>BShi、ディテールの潰れの少なさではBSプ>BShi>キッズ>>NHK-Gといった感じ。

これらの要素ではすべてBSプレミアムがトップだけど、キッズも変な癖のないバランスのとれた画質で印象は悪くない。他局よりモスキートノイズが多く出ている1440キッズだけど、 線の輪郭に乱れが少なく、BSプレミアムと大差ない鮮明さと精細感がある。背景の細かい描写もBSプレミアムと比較すると少し潰れて見えるものの精細な特徴も十分残っているし、ブロックノイズになるような酷い劣化も非常に少ない。

横1440化後のキッズ画質は条件を考えるとかなり健闘しているように見える。

おおかみこどもの雨と雪 CM


局:BS日テレ
放送日:2012/07/06
評価:HV1280


うぽって後のCMにあったのでチェックしておこう。

最近はテレビアニメでもこのくらいの大きさは珍しくないけれどかなり大きな分布。線もしっかり黒い高コントラストの鮮明画質。若干輪郭強調気味でくっきり感の強い絵になっている。

元はノイズ効果もあったのかもしれないけれど、ほとんど潰れてべた塗りに近いすっきり画質になっている。その特徴にしては、動きのあるところはもちろん、それほど動かないところでもブロックノイズが若干多く出ていて劣化が目立つ。BSでも情報量が多くなると圧縮劣化が増え不安定になってくる。

黒帯なしの16:9の映像。しっかり補間の効いたリサイズでわかりにくいものの細い線には縦720の特徴がはっきり残っているので、これも最初から16:9の1280x720で作っている可能性が高そう。

うぽって!! 1話


局:BS日テレ
放送日:2012/07/06
評価:HV1280


かなり大きな分布だったMXよりさらに一回り大きいけれど、周囲が明るくなっていて絵で見てもノイズが多い。

といっても圧縮劣化のノイズというより、MXでは潰れて見えにくくなっていたグレイン風ノイズの特徴が良く残っている影響が強く、BSアニマックスのような線の荒れもほとんどない安定感のある映像になっている。

MXは背景の細かい描写が潰れ少しのっぺりした絵になっているのに対し、BSではMXで潰れたり少し崩れている細かい描写もはっきり残っている。MXも人が気付きにくい部分の情報が削れているだけで、人物の輪郭線のようなはっきりした線はMXも鮮明さはほとんど変わらないけれど、情報量の多い緻密な絵になっているだけにBSの方が高画質と感じられる環境も多いだろう。

BS日テレでは一部番組内のデジタル映像で横1920を維持した映像を見たことがあるけれど、このアニメは横1440経由のソース。アニメの映像部分横1920を維持した放送はを確認できたのはWOWOWとBSプレミアムのみ。

他のBS局でもよくある特徴だけど、局ロゴや提供の文字のように放送時に重ねられる要素は横1920の特徴になっている。

ゆるめいつ 3でぃ PLUS

局:tvk
放送日:2012/07/06
評価:HV1280/675


1期というより1クール目という感じだけど、1話で見たところより少し小さく、全体に似たような分布で安定している。1話で見たフレームのあったカットが通常より少し鮮明だっただけで、特に変わった感じはしない。
 1期初期は輝度変換のミスで明るすぎる絵になっていたけれど途中で修正され、今回も淡い感じでも不自然さのない色合いの映像になっている。しばいぬ子さん情報コーナーでの映像は初期の明るすぎる絵なので、比較すると違いもわかりやすい。

?を付けるほどではなくても「間違いない」は断定できないくらいの不安はあるけれど、8/5倍に拡大した複雑な特徴の線で引き続き1200x675で間違いなさそう。

じょしらく 1話


局:TBS
放送日:2012/07/06
評価:HV1280


かなり大きな分布だった番宣より若干小さい分布で少しが画質に補正したように見える。効果等も少ない映像なので、全体に似たような分布になるところが多い。番宣は少し輪郭強調気味で線の周囲にノイズもあったけれど、そのノイズも見えなくなり、相対的に小さくなったと言っても大きな分布でコントラストも高め。J.C.STAFFの新作では低コントラスト+ぼかしのJCフィルタ画質を見かけなくなったけど、これもそれはもう過去のものと思わせるくらいの鮮明画質になっている。

僅かに揺らぎがあるので元はノイズ効果があったかもしれないけれど、ほとんどちらつきのないすっきり画質で圧縮劣化も目立たず安定感も高い。本編は動きも地味というところも影響しているかも?

リサイズでの乱れもなく、全体に縦720の特徴もきれいに残っていてこれもHV1280。

まなびストレート Blu-ray BOX CM


★4:3アニメです
 
局:TBS
放送日:2012/07/06
評価:HV4:3/540

別の特徴の映像が出てきたのでこちらも見てね。


4:3でもHD制作、という話を聞いたのでちょっと期待していたのだけど、CM中の映像はちょっとボケた感じに見えるカットも多くもっと小さい分布になるところが多い。それでも比較的状態の良いフレームは小ぢんまりした分布でもしっかりHVらしい分布になる。

屋内のカットが多く、コントラストも低めでソフトに見える少し暗いカットも多いCMなので、CMよりは鮮明に見える映像になりそうだ。

ジャギの特徴もわかりやすく残っていて、4:3の範囲で720x540。16:9の960x540をサイドカットして4:3にした状態と同等の精細さなので、SDからのアプコンではなく、あに瓶分類では一応HV扱いが妥当な特徴だけど、SDの4:3も720x480程度のものが多いだけに、これでHD制作といわれると、えっ?と思う人も出てきそう。

放送はコンポジでDVDより確実に上の画質なのも間違いないけれど、HD制作という情報と最近のufotableの高精細映像で期待しすぎるとものたりないと思ってしまいそう。逆にCMは鮮明なカットを選んでいないので、こんな感じと思っていればBDは期待以上と思えるかも。

再撮影する最終話はかなり印象も変わりそう。やるなら全話やり直せばいいのに、まなびラインという言葉を生んだDVDの影響ってこともないだろうけど、そこまでコストをかける気になれなかったのかな?

カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~ 1話


局:TOKYO MX
放送日:2012/07/06
評価:HV1280


僅かに横長だけど円に近い大き目の分布になる。線も黒いというほど暗くはなく、線の輪郭も若干ソフトなのでくっきり感の強い絵ではないけれど、コントラストも十分高くオーソドックスな明るさバランスの癖のない鮮明映像。暗いシーンも多いけれど、暗い絵になりすぎないように配慮したようにも見える明るさで視聴環境に関係なく見やすい画質になっている感じ。

グレインノイズがあったような揺らぎも見えるけれど、ノイズ効果がほとんど潰れたすっきり画質になっていて圧縮劣化も少なく安定している。

 線も十分に滑らかに見えるどちらかというとバランス志向の画質でそのままではジャギの特徴もわかりにくいところが多いけれど、シャープフィルタで少し補正すると、乱れのない縦720のジャギもしっかり残っていてこれもHV1280。