2009年10月17日土曜日

ふたりはプリキュア Splash Star 1話


★4:3アニメです

局:BS11
放送日:2009/10/17
評価:4:3-ip/486(R)

四角感のある分布で若干リンギングも強めだけど、線も十分暗く鮮明な画質。

テレ朝はコンポジでノイズも酷く、TBS木曜のコンポジ時代を上回る汚さだったような記憶にあり今回とは比較にならない低画質だったはず。最終回近辺しかチェックしていないので、1年を通してどんな画質だったのかはわかりません。

縞縞まとめ の まとめ

例外も多くLBについても触れていないけれど、分かりにくい話だったのでまとめてみました。同じSD-ip/486、HV1280-iにもいくつか種類があるということが伝われば十分ですが、今回勝手名称を付けたので、縞アニメについてはその特徴も評価に付加するように拡張。

例えば、アスラクライン番宣@BS11で「番宣は本編とは処理が違う」と表現したけれど、番宣は486(A)で本編は486(R)だったのえ、具体的にどう違うのかを今回の分類で示します。2009秋アニメについては遡って追記してみるけれど、番宣を中心に確認できるデータが残っていないものが多そうなので一部欠けるかもしれません。

縞縞まとめ その3 HV編

SD同様HV1280-iでも縞解消視点でグループに分けができます。繰り返しますがローカルルールなので、他の縞解消法でも同じ分類が成り立つかはわかりません。SDよりも設定がシビアで難しいことが多いので、Destripe以外ではあまり意味がない分類になっている可能性もありそう。

SD同様放送回によって状態が異なる例もあります。


分類名: HV1280-i(GONZO)

縞解消設定: Destripe(360, 6, 4, 3)

true tears
ロザリオとバンパイア(1,2期)
ドルアーガ(1,2期)
ブラスレイター
ラインバレル
CANAAN

HV1280-iを大量生産したGONZOの影響で本数が多く、去年はHV1280-i標準という感じだったけれど、最近はCANAANであった程度。

通常は縞のないのに1カットだけHV1280-iの状態になっているものにもこのパターンがあります。

追記

短編や一部だけHV1280-iで該当するものも再確認

ナミダの向こう@アニクリ15, 紅OP(初期)
西洋骨董洋菓子店OP,ペンギンの問題(一時期のみ)
メタルファイトベイブレードにあった縞カット
ウチュレイ!
, ヤンスガンス

と結構多かった。

分類名: HV1280-i(SPICE)

縞解消設定: Destripe(360, 4, 3, 3)

狼と香辛料 1期 MX, Blu-ray
美肌一族
WHITE ALBUM Blu-ray
エレメントハンター
充電ちゃん(HV4:3だけど)

これも比較的多く、現在放送中の縞HVの2本もこのパターン。これも1カットだけ縞が混ざっていたアニメにも例がある他、HV1280-iの短編アニメにもあります。微妙に特徴が異なる場合もあるようで、Destripe(360, 8, 5, 5)の方がよい結果が得られることもある。



追記
短編や一部だけHV1280-iで該当するものも再確認

炬燵猫, フレッシュプリキュアED(2つ目?の初期)
Onちゃん


分類名: HV1280-i(SION)

縞解消設定: Destripe(360, 6, 1, 0)

しおんの王
今日からマ王 第3シーズン(1話本編の一部のみ)

例は少ないけれど、これも普段縞のないのに縞カットが混ざっているアニメに該当する例があります。

追記
短編や一部だけHV1280-iで該当するものも再確認

めちゃモテ委員長中にあった縞カット


マ王3期、久しぶりに見たら、縞の特徴が異なっていただけでなく、かなり混沌とした状態になっていたので改めて触れる予定。10/17のNHK-Eの放送ではこの設定はまったく機能しません。


分類名: HV1280-i(07)

縞解消設定: Destripe(360, 7, 7, 5)

07-GHOST

07-GHOSTのみのパターン。微妙に状態が異なるように見える回もあり、Destripe(360, 7, 7, 4)の方がよい時もあった。

と書いたものの、(SION)で触れた10/17のマ王@NHK-EのOP部分が近い状態だったので、確認例が一つという状態ではなくなりました。1話も数フレームしか残していないのでマ王OPは最初からこのパターンだった可能性もあります。

追記
短編や一部だけHV1280-iで該当するものも再確認

デュエルマスターズクロス(1年目のみ?最近は違うっぽい)
キティパラダイスOP

と他にも似た特徴を持つものがありました。

縞の出ていたHVの全ての再チェックは行なっていませんが、全体が縞状態の30分アニメについては今のところこの4つに分かれる模様。

最初に触れた通りHVでの設定は特にシビアなので、他の縞解消法では例えばエレメントハンターでよい結果になる設定を使っても、充電ちゃんではうまくいかないといったことも起こるかもしれません。

縞縞まとめ その2 SD編

縞解消という視点から縞縞アプコンの違いを分類してみる。Destripeのローカルルールが基準のため、他の縞解消法でも同じ分類が成り立つかは不明です。

アプコン時のフィールド拡大処理が似ているかどうかに注目したものなので、実際に用いたアプコン機器が同じというわけでもなく、実際細かい挙動が異なるものも同じグループに分類されています。ここではSD-iとSD-ipの区別もありません。

放送回や同じ回でも場所によって状態が異なるアニメも多々ありますので注意して下さい。


分類名: 486(A)

縞解消設定: Destripe(243, 8, 3, 1)

486の縞アニメの標準パターンで、今期のSD-i, SD-ipアニメでも

夢色パティシエール 怪談レストラン けんぷファー
ミラクル☆トレイン FAIRY TAIL ささめきこと
しゅごキャラパーティー!
アスラクライン2(MX) 聖剣の刀鍛冶(MX)
真・恋姫†無双(MX) クイーンズブレイド2(MX)
11eyes(MX) そらのおとしもの(MX, tvk)
天体戦士サンレッド2(tvk) WHITE ALBUM2(tvk)
生徒会の一存(BS日テレ)

と、SD-i/486, SD-ip/486の大半が該当する。4:3や額縁での確認例はあまり多くない。


分類名: 486(A')

縞解消設定: Destripe(243, 4, 1, 0)

486(A)に近い特徴のため(A)と同じ設定でもそれなりに縞解消できてしまうけれど、若干ボケた状態になってしまい、この設定の方が綺麗な絵になる。

MXの額縁や古い4:3アニメやなどで見られる。再放送だけど今月スタートのBACCANOもこのパターン。同じアニメでも放送回によって(A)と(A')が混在したものもあるので注意が必要。MX以外でもあるかもしれませんが、今のところ未確認。


分類名: 486(R)

縞解消設定: Destripe(243, 8, 7, 5)

出現局に偏りがあり486(A)に比べると少ないけれど、実写アプコンでも使う局も多く、放送でのアプコンとしてはこちらの方が普通かも。AとRに意味はないけれど、後付けでアニメに多いAとリアルタイムのアプコン処理に多いRということにしておこう。

MX,tvkの4:3-ipや額縁-ipに多く、BS11の金曜24:30のすたちゃ枠も一貫してこのパターン。というよりBS11では戦う司書はもちろん .Hack、舞HiMEや夕枠のアニメにもあり、BS11の標準アプコンという感じ。

数本のCMをチェックしただけなので、全体が同じかはわからないけれど、今でも4:3の多いCMのアプコンを見てみると、日テレ, TBS, フジは486(R)。テレ朝は486(A), テレ東は486ではない(アニメじゃないので数字は未確認)、と486(R)が主流。MX, tvkのCMも486(R)。アプコン済みのCM素材もあると思われ、同じ局で一致しないことも普通にあります。

アニメ以外の番組のアプコンは、傾向を判断できるほど調べる気もないので割合は不明ですが、(A)も(R)も486ではないものもあり、アニメと変わらず混沌としている感じ。

486(R)にも微妙に特徴が異なるものがあり、Destripe(243, 4, 3, 2)の方がよい結果になることがあります。


分類名: 487すたちゃアプコン

縞解消設定: Destripe(244, 16, 12, 8, 2) Destripe(244, 6, 5, 3, 2)
Destripeのプラグイン併用版で速度の問題がなくなったため赤字の設定の方を推奨。


MX月曜、TX日曜のスタチャ枠以外では見られなかったので、すたちゃアプコンと勝手に呼んできたけれど、絶望3期で tvk, BS11にも登場し、今期なのはAs再放送でTBSにも出現。

過去にも触れてきた通り、基本は-ipなのに動く部分でも縞が出ていることも多かったりするかと思えば、逆に縞がほとんどない時もある謎の多い不安定さも特徴。

解消設定の数字が他と違い5つありますが、これで正解で出力縦解像度は488になります。

ちなみに、なのはAs再放送や、かなめも混合回の486部分は486(A)。


分類名: 483すたちゃアプコン

縞解消設定: Destripe(242, 8, 7, 5, 2)

すたちゃ487と同じ傾向で、MX月曜、TX日曜スタチャ枠以外では見られないけれど487に比べるとかなり希少。

これも設定の数字は5つで、出力縦解像度は484。


他にも変わった特徴のものは多々ありますが単独出現が多いので省略。

MXは本数も多く、古いアニメから最新のものまで範囲も広いこともあって、上記5パターンすべてで確認例があり注意が必要。

設定値は推奨でもなく最高の結果になる値かどうかもわからない妥協値ですが、これ以上良くしても動画で見てわからないからいいんじゃね?程度には調整した値です。

縞縞まとめ その1

機能拡張版がこちらあります。


お詫び追記

一箇所試験用のままアップしてしまったため修正
TestDestripe中のsz → Lanczos4Resize

高画質なHV番宣が多く、本格的にHV化の流れになるかもと期待した今期も結局負け越した気分だったけれど、HVどころか相変わらず縞アニメも多い状況。縞の特徴からアプコンの種類について触れることもあるけれど、よくわからない表現だったので縞解消視点でまとめてみよう。

縞解消もある程度広く知られるようになり、いくつものアプローチも出てきているけれど、解像度の調査を含めて自分で作ったものの使いやすさから今回も独自路線。この機会に過去の実験の成果を踏まえ初のバージョンアップだけど、中で使うリサイズを変更しただけでというオチ。

変更点など

・画質を鮮明な方向に修正
・縦487などもパラメータの指定だけで対応
・縞解消効果を比較的容易に確認する手段の提案
・ResizeIntrと同じ結果になる互換性
・縞アニメの分類に用いるので主な設定値情報付き



function Destripe(
\ clip clip, int "hh", int "rt", int "sft1", int "sft2",
\ int "addb", int "mode") {
addb = default(addb, 0)
mode = default(mode, 1)
w = clip.width()
c = ((addb == 0) ? clip :
\ clip.AddBorders(0, 0, 0, addb)).Separatefields()
c = (mode == 0) ? c.BicubicResize(w, hh * rt) :
\ c.Spline36Resize(w, hh * rt)
ve = c.SelectEven().AddBorders(0, sft1, 0, rt + rt - sft1)
vo = c.SelectOdd().AddBorders(0, sft2, 0, rt + rt - sft2)
return Interleave(ve, vo).PointResize(w, hh + 2).
\ Crop(0, 1, w, hh).Weave()
}

function TestDestripe(
\ clip clip, int "hh", int "rt", int "sft1", int "sft2",
\ int "addb", int "mode") {
addb = default(addb, 0)
mode = default(mode, 1)
return Interleave(
\ clip.AddBorders(0, 0, 0, addb).
\ SubTitle("Original", size=32, align=5),
\ clip.Destripe(hh, rt, sft1, sft2, addb, mode).
\ Lanczos4Resize(clip.Width(), clip.Height() + addb).
\ SubTitle("Destripe", size=32, align=5))
}

function Zoom2(clip clip) {
w = clip.Width()
h = clip.Height()
return clip.PointResize(w, h, w / 4, h / 4, w / 2, h / 2)
}


必須なのは最初のDestripeのみで、他は解消効果確認用の補助。

アプコン処理で発生た縞以外の劣化は受け入れて縞解消だけを無理せず行なうという処理という実用よりはツール的な要素が強い感じになっています。相変わらず激重。

手法はResizeIntrから進化したところはなく、リサイズの変更を可能にしたのみですが、出力画質は特にHV1280-iで顕著な差があります。SD-ipでフレームで拡大されて縞のない部分の劣化がほぼ気にならないレベルになった気分。(当社比)

追加した設定値の意味


addb

画像の下に指定した幅の黒帯びを追加します。縦が奇数(や非整数)のフレームに縮小できないため、487のすたちゃアプコンなどで補正に使いいます。(例はその2にあります)。通常は省略。

mode

mode=0を指定するとResizeIntrと同じ結果になります。絵としては縦方向に少しボケが強くなります。

縞効果確認を容易にする方法

TestDestripeは、縞解消効果を確認しやすいように元フレーム、縞解消後のフレームを交互に表示させるようにしたもの。パラメータはDestripeとまったく同じです。

TestDestripe(243, 8, 3, 1)

とするとフレーム数が全体で2倍になり、オリジナル、Destripe後のフレームが交互に表示されるようになります。各フレームの中央に"Original"または"Destripe"の文字が表示されるので、フレームを移動するだけで解消効果が確認できる。

このままでは大半の24fpsアニメでフィールドで絵が異なる普通のコーミングがそのまま見えてしまうため、フレームで絵になっている部分を選ぶ必要がありますが、SD-ipで縞の出ているところと出ていないところでの差などを比較が容易になります。

チェックが目的なので、この処理の前に「適切なフィールドを合わせるだけ」のインターレース解除を行なうと24fpsアニメでもほぼすべてのフレームで確認できます。インタレ解除ではフィールド同士をブレンドしてしまうものもありますので、フィールドの入れ替えのみ行なう設定ができるものを使う方が安全。24fps化せず縞なし30にした方がこの用途では効率的かも。

さらに特徴を強調することで普通では見落としてしまうような変化を見やすくするしてもよし。

TestDestripe(243, 8, 3, 1)
#中央部分を倍に拡大して表示して微妙な違いを見る
Zoom2()

とかさらに

TestDestripe(243, 8, 3, 1)
#縦にシャープフィルタをかける
Blur(0, -1)

とすると縞解消は極めて効果的と錯覚できます。

キディ・ガーランド 1話


局:TOKYO MX
放送日:2009/10/16
評価:HV1280

番宣通り無事HV放送。巨大でもないけれど大きな円に近い分布。

縦横とも正確に1280x720の特徴が残っているけれど、リサイズでの補間が効いていて線も比較的滑らか。細い線もつぶれず精細さも十分。むしろ細すぎるくらいにも思えるところもあり、環境によっては少しバランスの悪さを感じるかも。



局:tvk
放送日:2009/10/16
評価:HV1280

場所に関係なくMXより少し横の伸びが悪い分布。

元が精細なので気になるような差も感じることもなく優秀なHV画質に見える。