2011年3月24日木曜日

deletterl リニューアル版

深夜帯L字も減少傾向で需要は少なさそうだけど、まとめ的な意味を含めて近日中にリニューアル版を公開予定。元々MXの一部L字を気にならない程度に誤魔化す方法として作ったこともあって、既存のアプローチでは処理品質が低く、多局対応に合わせて大幅に書き直し。MXSD放送、日テレも仮対応予定。

L字処理は局に関係なくフィールド毎のリサイズで映像が縮小されている。フィールド毎のリサイズは拡大では縞アプコンのように顕著な劣化が出やすいのに対し、フィールド毎の縮小ではよれよれ化などの劣化は出ることはあっても拡大よりは軽微に影響で済む。 追記訂正 すべてフィールド毎の処理と思ってしまっていたけれど、実際は-ipアプコンに近い(性能としてはそれ以上)フレームでの拡大が可能な部分はフレーム化してリサイズしている局もあり、フィールド毎というのは誤認というより注意力不足と先入観のよる誤解でした。大半の-ipアプコンと異なり、前後のフィールドから正しい組み合わせにしてから縮小するという理想的なリサイズ処理になっている局も多いように見える。手元のデータだけで見るとかなり複雑な判定処理をやっているように見える局もあるけれど、データが少な局ごとの正確な挙動を確認するのは諦め。サンプルの多いMXに関して言えば、基本はフレーム化できるところはフレームで縮小しているけれど低頻度ながら誤判定もあり、フレームで処理しているところとフィールドで処理しているところの違いを確認できる例もあった。従って以下の説明も若干不適切な内容になっていますが、L字部を削る処理はフレームで処理した方が良いという話は変わりません。

現状のdeletterlはフィールド毎の拡大という逆の処理で元絵に近似させているため、フィールド毎のリサイズの影響が大きくなってしまっている。補正後の映像は縞HV映像そのものであり、ここで縞問題を何度も取り上げてきたのに同じ問題を作っているのはある意味恥ずかしい話。出来の悪い手法のまま長く放置してごめんなさい。

ということで逆転の発想というほどのものではないけれど、L字を解消するのではなくL字でないところもすべてL字かしてしまった上でプログレ化し、その後でフレームでリサイズすることで劣化を回避する、というアプローチを追加します。少し面倒な処理になるもののアニメのようにフレームが基本の映像の場合効果は大きい。ここで書くまでもなく質にこだわる人であれば以前から適切な手法を使っているだろうけど。


実験サンプル。ソースはスパロボ@MXでのL字。

既存のdeleterl処理後の映像の分布。

フィールド毎の拡大による劣化がはっきり出ていて、HV1280-iで良く出てくる上下に影のある分布になってしまっている。



むしろ素直なアプローチでフレームで処理するように変更した時の分布。縦の劣化も消え少し四角感はあるものの円に近い分布になる。

最初からまともな処理にしとけ、と文句を言われても当然な話だけど、MXのL字は一時的な上絵の欠けもある。面倒な上妥協も必要なL字消し処理するより他局で見た方がよいこともあって、処理品質を気にする以前に使う機会もほとんどなかった。縞解消もそうだけど、可能であるというだけでなく許容できる容易さで設定値を決めることができないと実用にならないことも多いだけに妥協も重要だったりする。

・・・と、思いっきり言い訳しておこう。