2014年3月30日日曜日

ハイキュー!! 番宣 2回目



局:TBS
放送日:2014/03/30
制作:Production I.G
評価:HV1280+/864?


初期の番宣で見たところより少し鮮明なカットで一回り大きな分布になっているけれど、上下に傘っぽいノイズ分布が出るようになった。絵で見るとこの分布でも縦540の特徴が強く出ていて、これも片フィールドを捨てて縦2倍に拡大したように見えるけれど、フィールドに分けて見るとその推測は間違っていた。

通常片フィールドを捨てた映像はフィールド間で絵が異なる状態が起こり得ないのでコーミングなしの映像になり、BS11のマンガ家さんとアシスタントさんとの番宣も、どのフレームを見てもコーミングのない縞なし24fps映像になっている。

ここで前の松太郎が関係する話になるけれど、今日の松太郎ハイキューの番宣はどちらも縦540の特徴が強く残る映像なのにしっかりコーミング出ているという共通点がある。片フィールドにした映像を一旦24fpsに戻し、再び60i変換すれば似たような特徴の映像を作ることはできるものの、フィールドを比較すると単純に縦2倍に拡大した状態にはなっていないので、この二つの番宣の劣化は片フィールドを捨てたことが原因ではなさそうだ。




これは上のフレームのトップフィールドだけを取り出して縦2倍に拡大したときの分布。一番下は同様にボトムフィールドの分布。

トップに比べてボトムは縦が切れたように伸びが悪く、映像で比べても何故かボトムだけ顕著に縦ボケした絵になっている。意図してボトムフィールドだけをぼかさないとこんな特徴にならなそうな奇妙な映像。この特徴の映像はかなり前から存在していて稀でも何度か見たことがあるものの、なぜボトムフィールドだけがボケているのかは謎。

完全な憶測だけど、60iの実写映像でこのボトムボケ処理を加えると画質が向上して見えるような効果があってよく使われているものの、フレームで映像が作られるアニメや映画の場合は奇妙な劣化画像になってしまうので使ってはいけないのに、今回2つの番宣で偶然同時に不適切な処理を加えてしまった、辺りが真相かも?(まったく根拠なし)


理由はともかくアニメ本編でこの劣化パターンが出ている映像は久しく見ていないので、どちらの作品も本放送では正常な映像になるだろう。



ハイキューの映像について解像度の話も書いておくと、今回の番宣は劣化の影響で縦864の特徴はまったく残っていないけれど、横方向には1440放送でも1536のジャギの特徴がはっきり残っているので、本放送は初期番宣通り元はIGのHV1280+標準1536x864の映像で間違いないだろう。